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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第27話 失意と希望を
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ドとベルカのハイブリット。しかも状況に応じて切り離して同時展開。手助けがあったとは言え、推定Sの砲撃を防ぎきるだけの事が出来る人間が表に居た。そんな人材を見逃しておくとは思えません」

 確かに響の言うとおり。流の経歴は本当におかしい。だけど……。

「それに、わざわざ疑ってくれと言う子を送って来たんです。きっとその人達も味方になってくれるんじゃないかと、個人的に考えてます。
 そうでなければそもそも寄越さないと思いますし。自分たちの異動と被ったのは本当に偶然だと思いますけどね」

 肩を竦めて言う響。多分……ううん。流の事を本当に信用してるんだと思う。だけど、その話だと……。

「なら、本人に直接。というのは駄目なのかい?」

「彼がどう考えてるかはまだわかりません。だけど話してくれるのならば重畳。
 だけどあくまで隠すというのなら、それ以上の追求は辞めます。今回質問したのはあくまで、知っていたらコンタクトを取れないかなと考えたからです。当人が嫌がるようなら、それは行いません」

 ほう。とクロノの口から漏れる。恐らくこれは、クロノとカリムさんに対しての牽制……いや、どちらかと言うと流を疑っていないかと、カマをかけたんだと思う。多分響は情報の有無は重視していない。
 こうしてみると、流石一つの船を任されていた人材。さり気なく交渉をしているように思える。だけど、どちらかと言うとこれは響の素かなと思うけどね。

「なるほど。わかった。もし何か掴んだら直ぐに連絡を入れるよ。だけど……その彼が嫌がったのなら逆に僕に連絡を入れてくれ。その時はやめるよ」

「感謝します」

 扉の側で深く頭を下げる。クロノがそこまでしなくていいと言っても。響からは無茶なことを言ったから、と普通に仲良く話をしてる。
 うーん、せっかくいい感じになってるんだから、こっちに来て座って話をしたらいいのに。
 ……いや、まだ私は謝ってないんだよね。
 コホンと小さくカリムさんが咳払いを一つ。私やなのは、はやて。そして響の顔を見渡して

「改めて、聖王教会・教会騎士団騎士カリム・グラシアがお願い致します。華々しくもなく、危険も伴う任務ですが、協力をしていただけますか?」

「非才の身ですが、全力にて」

「承ります」

 しっかりと傾いて応える。これから起こるかもしれないことに全力で。その後はそれぞれ情報交換。特に響は今回の案件。口外させないので話してもいいかと質問。はやてもカリムさんも、クロノもそれぞれ許可が出る。そして、話は少しそれて……。

「そう言えばこの前の出張任務はどうだった?」

「うん。久しぶりに戻れて良かったよ。キャロがなー、封印処理をしてみたいって言ってくれて、この子達は伸びるって思ったなー」

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