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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第26話 六課の意義
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はやてさんと続き、最後にフェイトさんが回答を出す。
「すまないな。政治的な話は現場には関係なしとしたいんだが」
申し訳なさそうに、目を伏せる統括官。
「裏技気味でも、地上で自由に動ける部隊が必要やった。レリック事件だけでコトが済めば良し、大きな事態に繋がっていく様なら、最前線で事態の推移を見守って」
「地上本部が本腰を入れ始めるか、本局と教会の主力投入まで、前線で頑張ると?」
「そう。それが、六課の意義や」
なのはさんの質問に、力強く応えるはやてさん。
しかし、突然、騎士カリムの側に浮いていた一枚のカードが真っ直ぐ俺の目の前に飛んできて、止まる。
あまりにも突然過ぎて反応を取ることが出来なかった、だが、そこに書かれていた物を見て――
「ごめんなさい。大丈夫ですか?」
騎士カリムの声で我に返る。静かにカードが騎士カリムの元へ戻る。だけど、その頃には既に文字が消えて居た。
「……こんなこと、今まで無かったのに。ごめんなさい」
「いえ、コチラこそ。失礼致しました」
特に追求は無い。だけど、アレは、一体……? いや、やめよう。気のせいだ。古代ベルカ語だったし、きっと読み違いだ。
そんなことを考えてると、気がつけば大分時間が経っていたらしく、騎士カリムと統括官、そしてはやてさんが、なのはさんとフェイトさんに改めて協力を願い出た。勿論2人はそれに応える。
今までの付き合いからも、きっとあの2人ははやてさんを支えようと、共に行こうとするんだろう。
説明が終わった所で。
「さて、クロノ君にカリムに一つ報告が」
そう言って、はやてさんが俺に視線を向ける、それにつられてお二方もコチラを向く。
「彼の名前はさっき聞いたと思うけれど、改めて。緋凰響、以前の階級は三等空佐。そして、二年前の反聖王教会団体幹部殺害事件の容疑者に仕立てられたその人や」
「……あぁ、知っている」
ゆっくりと立ち上がる統括官と、驚愕といった表情を浮かべる騎士カリム。いや、まぁ、うん。そうですけれど、なんでまた……?
「君が……いや、君たちが。緋凰君。すまなかった」
苦々しく言ったと思えば、統括官が突然頭を下げる。それに合わせて、騎士カリムも頭を下げる。それを見て、思わず。
「や、やめて下さい! アレは、元は俺達のミスで」
「違う。彼女が関わっていたことはわからなかった。だが、君たちが嵌められた事は分かっていた。だが、それでも君たちを助ける事は出来なかった。本当にすまない」
頭をさげながら話す統括官を見て、更に慌てる。落ち着けと思っても、全然落ち着けない。こんな上の階級の人が頭を下げるなんて、しかも少将も頭を下げさせるなんて……。
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