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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第26話 六課の意義
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。ふとんを掛けてやって、よし。

「じゃあ行こう。精神衛生上すっげぇ悪いからさっさと行こう」

「え、あ、ちょっと待って。書き置きだけ済ませて……よし、大丈夫、行きましょ」

 サラサラと走り書きのようだけど、上手いもんだな。やっぱり奏の字はきれいだなー。2人で廊下へ出る。すれ違う女性職員の皆さんからはアレ、何だこいつ? 的な視線を感じるのは気の所為じゃ無いよね……。

「で、病院でなんかあったの?」

「ん? あぁ、アーチェに会ったよ」

「あぁ、元気に鉄球振り回してたのが目に浮かぶよ」

 二人して乾いた笑いが溢れる。そう言えば皆にも説明しないとなー、アーチェと俺らの関係性を。
 
「うわわああぁぁぁーーん!」

「おや?」「あら?」

 突然大きな泣き声が聞こえる。歩きながら耳を澄ませて、場所を特定。六課のロビーから声が聞こえる。この声は……。

「あれ? 小さな女の子の声だ。なんか知ってるの響?」

「ん? あぁ、昨日の女の子だよ。名前はヴィヴィオって言う女の子。なのはさんと流になついてたっけなー。でもなんで泣いてんだ?」

 そんなことを話しつつ、ロビーへ到着。目に写ったのが。

「「なにこれ?」」

 なのはさんの膝抱きつく様にヴィヴィオが泣いてた。それをティア達4人が宥めようとしてるけれど、一向に泣き止む気配はない。

「助けたほうが良いのか?」

「……小さい子と話した事ないし、どうしようか?」

 すると、いつの間にかフェイトさんがヴィヴィオの側に寄っていく。足元に落ちてたぬいぐるみを拾って。
 
「こんにちわ〜っ」

「ふぇっ?」

「この子は、あなたのお友達?」

 うまい具合にウサギのぬいぐるみを使って、ヴィヴィオと話しかけた。しかし、手慣れてる感じが凄いな。自然に座って目線合わせて行った。

「ヴィヴィオ? こちらフェイトさん。なのはさんの大切なお友達」

「ヴィヴィオ、どうしたの?」

 美味い具合にぬいぐるみを操って、関心を引いてる。それにつられて、その動きにもう釘付けになってる。
 いやはや、お見事。音が出ないように小さく拍手する。すると。

(とりあえず、病院から連れて帰ってきたんだけど、なんか離れてくれないの)

 なのはさんからの念話が聞こえる。広域だからかな? まぁ、わかりやすいから良いけどさ。

(懐かれちゃったのかな?)

(それで、フォワード陣に相手してもらおうと思ったんだけど)

((((……す、すみません))))

(なるほど。なら、任せて)

 念話に合わせて、ガクリと項垂れる4人。それに対して優しくフェイトさんが笑う。

「ね。ヴィヴィオはなのはさんと一緒にいたいの?」

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