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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
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「ごめんね? びっくりしたよね?」

 なのはさんが、ゆっくりとヴィヴィオの側に近づいて、落ちていたうさぎの人形を拾って、ヴィヴィオに差し出す。
 んー、やっぱり女性って子供あやすのが得意なんだろうか? 一人例外がいるけども。

「大丈夫? 立てる?」

「……うん」

 尻餅をついたヴィヴィオをゆっくりと立ち上げて、服に付いている汚れを払いながら優しそうな笑みをヴィヴィオに向けた。さて、こっちも動くか。

「アーチェ?」

「そんなに堅いと……って、何響?」

「もういんじゃない? その人が警戒した理由もちゃんとあるんだ、あんまり言い過ぎは良くないぞーってか、お前人の事怒れるほどじゃないだろう?」

 そう言われて少し渋い顔。小さくため息を付いて。

「それもそうだね。久しぶりに会った奏を叩くくらいだし……」

「……あれは仕方ないと言うか、ポーズだろ。仕方ねぇって」

 ……まだ気にしてたか。

「あとは……流!」

 少し離れてヴィヴィオとなのはさんの様子を見てる流に声を掛ける。うん、なんとなーく、寂しい雰囲気が出てたからね。
 一応大体流の事もわかってきたし少しは、雰囲気とか読めるようになって来たし。
 ……アイコンタクトはまだできんけども。

「何でしょうか?」

「一応聞くけど怪我してない?」

「いえ、自分は大丈夫です。ただあの二人の間に割って入っただけなので」

「そっか、ならいいや」

 相変わらずの無表情で応対する流。正直疲れないのか、とさえ思う。だって物の少し前まであんなに表情とか変えてたのにさ。いや、この場合二人……知らない人が居るからか?
 まぁ、どっちにしても。いつか、いつかちゃんと流と向き合って話をしなきゃ……な。
 なんて思ってると、アーチェが流の所に行って。

「ごめんね流。シャッハさんとバトってない?」

「……!」

 あ、流の雰囲気が変わった。そうか、流も一応奏の時の件知ってたんだっけ。

「私の名前はアーチェ・ノヴァクと申します。お見知りおきを」

「……ご丁寧にありがとうございます。自分の名前は風鈴流といいます」

「よっろしくね!」

 ニッコーとすごく笑顔なアーチェさん。
 俺らの関係がわからないと言った様子のシグナムさんと……あれ? なのはさんは普通に笑ってる辺り察してた?

「アーチェ、行きますよ?」

「あら、もう行くんですね。それじゃね響と流。また近いうちにそっち行くからぬー」

 小さく会釈をした後、シャッハさんの後を着いていく。ほんと、普通にしてたら格好いいんだけどなー、マジで。


――数分後――


っていうのがさっきまであって、現在の状況がこれ。

「フフ
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