暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
[7/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の病室へと向かう。
 目標の病室を見つける。そこは、検査室の用だけど、他とは隔離されるかのようにガラスで仕切られている変な病室。そして、その中で、何かの検査を受けるヴィヴィオがそこにいた。

 だから、私の検査が無いときは出来るだけこの病室に入ってヴィヴィオの側にいるようにしてるんだけど。一つ疑問があるんだ。

 ――普通。こんな小さな子にこんな検査を受けさせるものなんだろうか?

 ヴィヴィオはその眼の色以外は何処からどう見ても普通の子供にしか見えない。まぁ、瞳の色がちょっと昔話に出てくる聖王と似てる気がするけど……。ただそれ以外は普通にしか見えない。

「……ん?」

 少し考え事をしてる内に、中で検査を受けているヴィヴィオが泣きそうな顔で私を見てた。だから、出来るだけ優しそうな顔? を作って笑って見せると、中にいるヴィヴィオもまた笑って返してくれた。

 うん、良かった。ちゃんと笑えてて……正直意識的に笑うのはあんまり得意じゃない。だけど、なんとなく、何となくだけど。

 どこかでやったことがあるような気がする。これと似たようなことを。

 でも、何処で? 正直心当たりは全くない。でも、心のなかに靄が掛かったような嫌な感じだ。何かこう……大切な事を忘れてるみたいな気持ち悪い感覚が頭の中に広がっていく。
 これも、あの遺跡であった人の……?

【失礼いたします、マスター。至急、病室へとお戻りください】

(ん? どうかしたの?)

 突然、私のデバイスであるギルからの念話で少し驚く。普段あんまり話さないから、少し嬉しいと思ったのは内緒だ。

【お医者様がお探しになられています】

(うん、分かった。アークはどうしたの?)

【……スリープモードになりました】

(そう。じゃあ、直ぐに戻るから、もう少し待っててね?)

【はい、お待ちしております。それでは】

 そう言い終えてから念話を閉じる。
 実は緋凰さんといるときには手元に追いてたけど、検査を受けるとき取り外して検査室に預けておいた。
 理由としては、こうして離れている時に、呼び出してくれるようにって意図があったんだけどね。
 だけど、六課に帰ったら直ぐに修理に出さなければ。二機とも普通に語りかけてくれるけれど、昨日の一件でかなり損傷していたはずだし。

 まぁ、まだヴィヴィオがこの病室にいる限りはまだ移動しない。だって、見える範囲で移動したら、絶対またヴィヴィオが泣きそうになるし。それは中の人達も大変だし……。

「……よし」

 少しだけこの場に残って、ヴィヴィオが別の病室に入ったのを確認して少し早歩きで病室から抜ける。

 ただ、正直に言おう。この時凄く間違えたと後々本気で後悔したんだ。だって、私の位
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ