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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
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き上げた女の子を地面へと下ろして目線を合わせて話をしだす。うん、何でお前、そんなに子供の扱い心得てんだよ。フレアの時も妙に懐かれてたし。
「ひっく……ひっく……グスッ」
「ほら、泣かない泣かない、そうだ、名前……教えてくれるかな?」
女の子の頭を優しく撫でて、目尻に浮かぶ涙を指で振り払ってみてるけど、なんかあの女の子は不安がってる。
「こんにちは、じぶ……私の名前は、流。風鈴流」
「ぁぅ……にゃ……がれ?」
「あはは……違うよ、な・が・れって、私の名前は後でいいな……君の名前はなんて言うのかな? 教えてくれる?」
「……ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオか……ヴィヴィオはどうして、ここにいるの? 中庭なんて何にもないよ?」
って言いながら俺の少し前で、ぐるりと流が周囲を確認する。何となく俺も釣られて確認するけど、辺りを見渡して見てもそこには木々と芝生が生い茂っている変哲のない中庭。
ぶっちゃけこんなところに人が来るとしたら、散歩とか日光浴位だろうな。
「……ママ」
「ん?」
「ママがいないの……」
「ママが?」
「うん……ママがいないの」
そう言うとヴィヴィオはまた落ち込み始める。流もどうしていいのか分からず、ただ、壊れそうに静かに震えるヴィヴィオの頭を撫でてあげてる。
「よし、ママが見つかるまで一緒にいてあげるよ」
「ほんと?」
「うん、ほんと、でもね、ヴィヴィオはちょっとお医者さんの所に行かなきゃいけないんだ」
「お医者さん?」
「ん、お医者さん。それから一緒にいて探すの手伝ってあげるから……ね?」
「……うん」
「うん、いい子だ」
よしよしと撫でるとくすぐったそうに目を細めてる。
「よし、部屋に戻ろうか?」
「うん」
「あ、ねぇ、ヴィヴィオ? ヴィヴィオはどこから歩いて来たの?」
「あっちから歩いて来たの」
と二人手をつないで、ヴィヴィオの指差す方へと進んでく。うん、超微笑ましいわ。ほんと、何で流はあんなに子どもに好かれんのかね。しかもまたにゃがれって言われてるし……。
いやはや、ほんと微笑ましいもんが見れてよかったよか……。
――俺、今、迷子じゃーん……
って思って、慌てて追いかけたけど……うん、見失ったわ!
――side流――
― 聖王教会・検査病棟 ―
「……ふぅ」
やっと、検査が終わった。身体自体はどういうわけか既に治りかけている。きっと、そういう意味もあっての検査だと思う。
私はあんまり病院は嫌い。というか白衣を着た人が嫌い。なぜかはわからないけれど、嫌だと思ってしまう。
まぁ、そんなことよりも、少し早歩きで別
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