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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
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浅いって事で目が覚めてたら六課に帰るって事で、迎えに来た。
 早めに来たのは朝練サボっただけ。さ、一度流のとこ戻んな? 結構気にしてるだろう」

「うん。それじゃあまた後でね」

 病棟のある方向へ向かう震離を見送る。やはり、昨日の事を引きずってるよなぁ。それに、シャマル先生の言っていた事も気になる。

 昨日の晩、シャマル先生に小さく呼ばれて話を聞いた。俺としても流の様子を知りたかったから訪ねようと思ってたし、ちょうどよかった。そして、聞かされた内容を聞いて驚いた。

 流の体は既に怪我が治り始めていた、と。

 普通に考えればありえない。バリアジャケットを抜く程の威力に、現にダメージで血を吐いてた。それなのに、シャマル先生の処置の段階である程度怪我が治っていたとの事。

 この前の遺跡の事が頭をよぎる。もし流が人造魔導師だとしたらその傷の治り方はおかしい。
 その前に受けた傷は割と長引いていたのに、今回に限って発動なんて。考えられるとしたら、流と同じ顔のアイツと会った後だから、か?

 まぁ、これはまだ情報が足りなさすぎるから、一端置いておこう。一番の問題は。

 なんで流は前に出て自分を盾にしたんだ? ロングアーチで記録していたデータを見てそこが一番わからなかった。
 でも、その御蔭で奏と震離は怪我をしなかった。Sランク相当の砲撃なんて3人集まって防げるかどうか微妙なラインだった。
 なのはさんも寸の所で間に合わなかったしな。だからこそあの2人を捕まえたかったけど、横槍のせいで逃してしまった。
 
 がさりと、また近くの林の茂みが小さく動いた。今日で二度目だよ。もしくは震離がまた短縮つって、戻ってきたか。とりあえず、視線を向けていると、茂みから少しだけ見えたのは、茶髪の髪。おや?

 立ち上がって近づく。そして、茂みをかき分けて……。

「何してんのさ、流?」

「……ぅ、申し訳ありません……」

病院服をきた流がそこにいた。うんはっきり言おうか。というか視線で言おうか、なにしてんだよお前は?
 
「……申し訳ありません、昨日からここに来て検査入院したんですが……」

「フフフ、おう、それで?」

「何も食べてないせいで、少し辛くて……」

「なるほど、それは大変だ」

 なんてしどろもどろになりながら話す流。そして、少しした瞬間。可愛らしい音で「クー」と聞こえた。まったくのデジャブ。ここまで来ると面白いからいいけどね。
 さて、買ってきたもんなんか残ってたかな? そう考えながら袋を漁る。そして、出てきたのは一口サイズのパンが数個と、お茶。まぁ、いいか。

「とりあえず、俺のだけど食うか?」

「え、あ、い……いえ」

「遠慮すんな」

「……で、では」

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