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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
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だら乗り込んだでまた問題は起きてるし。

「……ぅぅ」

「……むぅ」

「ヴィヴィオ……手を……というか、腕を……」

「やっ!」

「……ぅぅ」

 なんてしてるうちに、シグナムさんが微笑を浮かべて、車が発進したわけなんだけど。
 その後もまだ続行中らしく。ヴィヴィオは流の手を離す気配が全くない。
 まぁ、別に離れないなら離れないで別に流もそこまで困らなかったと思うけど。問題はヴィヴィオの座る位置で、今現在のヴィヴィオの座ってる位置はというと、なのはさんの膝の上。
 なのはさんもヴィヴィオに気に入られてるらしく、膝の上から動こうとしないで、流の腕も離そうとしない。
 しかもヴィヴィオはまだ小さいから、その腕が届く範囲はまだまだ狭く、そのせいで流となのはさんの距離も限りなく近い。相変わらず直視出来なくて、尊いとしか言えてない震離。
 まぁ、多分昨日徹夜で起きてたろうし、思考が落ちてんだろうな。

 うん、面白いね後ろは!

「……」

「むぅっ」

 流が少しでも腕を動かそうもんなら、直ぐにヴィヴィオの手に力が入れられ、流が離れないようにする。
 うん、抜け目ないな。まじで。というか本当に面白い。
 だって俺なんてさっきから吹き出しそうで色々きついんだもん。シグナムさんはバックミラーで何度も後ろを見てるし、なのはさんは普通に驚いてるしね。

 でもまぁ、分からなくもない。だって、普段、オフシフトでも無表情な流が、普段見せない表情を出す上に、困り顔になったり呆れ顔になったりと、表情をころころと変えるんだから。気にならないわけがない。
 気がつけば、震離も落ちてた。やっぱ昨日からずっと起きてたんだな。

 でもまぁ。本当に少しだけ距離が詰められて良かったよ。本当に。きっとなのはさんも、誰も流の事を責める奴なんて居ないよ。

「……ふっ!」

「むぅっ!」

 ……いい加減お前も諦めろよ流……。
 
 
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