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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第25話 出会って、変わって
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フ、いいわぁ」

「……クックックッ」

「……うぅ」

「♪」

 あの後、なんかヴィヴィオを六課に連れていくために、なのはさんとシグナムさんがここの院長さんから許可を取る為に、ヴィヴィオを置いていこうとした。
 だけど、既にヴィヴィオがなのはさんになついてて、置いていこうとしたらヴィヴィオが大泣き。そうしてたらヴィヴィオが流を見つけて「にゃがれと一緒にいる!」って言って流のそばに付いたら、こうなったんだ。

 ちなみに、なのはさんとシグナムさん。流が慌てた表情見せたもんだから凄く驚いてた。始めて見るとそうなるよなぁ。

「……ねぇ、ヴィヴィオ?」

「ん〜?」

「高……なのは隊……なのはさんが来たら、少しの間、離れるかもしれないけどいい……かな?」

 なんていった瞬間、目に見えてヴィヴィオの表情が一気に暗くなった。
 少しずつ涙目になって言って、そのまま流の膝の上で反転して抱きつくってか、しがみ付いて、涙目の状態で流を見上げるヴィヴィオ。同時にその流から「助けてください!」って視線が送られてくるけど。

「なつかれてるのはお前なんだ、しばらくそうしとけ、飲み物買ってくるよー」

「え、あ、ちょ……。叶望さん」

「……尊い」

 顔押さえながら俯いてる。そして、流に向かってサムズアップ……。と言うか流のヘルプにすら気づいてないぞこれ。
 流もどうして良いのか分からず、あたふたしてるし。少し離れた自販機に足を運んで急いで飲み物を買いながら、少し耳を済ませる。もちろんあの二人の会話を聞くために。
 というか面白い展開だからあんまり見逃したくない!

「……」

「ぅ〜……」

「……分かった、なのはさんが来るまで、一緒に居るから……これでいい?」

 慌てて買って戻ってきたらちょうどそんな事を話ししていた。実際、流がそういった瞬間、涙目だったヴィヴィオの顔が、一気に笑顔に変わったもんよ。まぁ、兎にも角にも。

「はい、お茶。震離も。ヴィヴィオにはオレンジジュースな」

「ありがとー♪」

「え、あ……ありがとうございます。えと、お金を……」

「ん? あぁ、気にすんな……ッ!」

 全力で流から目を背ける。いやさ、流がその……ヴィヴィオを、抱きながら、あげたお茶を両手で持って、上目遣いで見てきたんだもん。うん、思わず……。

 いや、少し待て。思わず何だ?

「……緋凰さん?」

 フハハハハハハ、落ち着けよ俺。俺は普通だ。普通の男ですよ。いやマジで。かわいい女の子は普通に可愛いと思うよ。
 うん、うん。落ち着け響。目の前にいるのは男だぜ。
 震離じゃないんだ俺は普通。そこで顔押さえて尊いとか言ってる子とは違うんだ!

「どうしたの響?」

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