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首無し女の言葉
第五章

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「ゴラス=ツクミトですね」
「うっ、まさか」
「そのまさかです、聞きたいことがあります」
 こう医者に言うのだった。
「これより。来てくれますか」
「誰が来るものか」
 医者はこう言ってだった、すぐに。
 部屋から逃げた、そうして地下に逃れていったが何と地下は迷宮になっていて。
 多くのモンスター達がいた、ファラーはそのモンスター達を見てホンワナに話した。
「こうした時にです」
「備えてやな」
「用意しておいた場所でしょう、そして」
 ファラーはさらに話した。
「街の下水道にもつながっているのでしょう」
「ほな逃げ切られる前にやな」
「捕まえましょう」 
 こう言ってだった、ファラーはモンスター達を倒しつつ。
 医者を追った、迷宮は広くしかも実際に下水道につながっていたが。
 医者を下水道に入ったところで捕まえた。ここで医者も観念してだった。
 取り調べを行った、すると首無し女の件は認め他の行方不明事件のことも白状した。何と医者は人が首がなくなっても生きられる実験を考えその為にだ。
 女を騙して連れ込んで首無し女とした、首は家に保管していた。
 他の行方不明の事件は人をマネキンに変える実験をしたくなってその様にしていた。首無し女から首がなくなっても生きられるかどうかということに興味が亡くなって今度はそちらになった。尚手術や迷宮を造る為の資金はモンスターや獣の密売で仕入れていてモンスター達の余った分煮迷宮を守らせていた。
 首もマネキン化も戻すことが出来て医者はそのことも白状した、首無し女の首は見事に戻りそこで彼女がエルフだとわかった。エルフはこの世界では人間の黒人の様に肌が黒い場合もあるのだ。ただし目や髪の毛の色はエルフのままでこれはダークエルフも同じだ。今回も裁判の結果誘拐やモンスターの密売で罪に問われ刑務所に送られた。何でも殺人はしない主義なので犠牲者はおらずその分罪は軽かった。
 何はともあれ首無し女の首は戻り女は捜索を出していた家族のところにも仕事にも戻ることが出来て歌手としての活動も再開した。
 そうしてその感謝にと二人に彼女が出来るだけの謝礼を払い感謝の言葉も贈った。そして一曲贈ったがかなりの歌唱力であった。
 ファラーはホンワナと共に歌を聴いてから依頼を終えたことに対する自分達の祝いとしてであった。
 ホンワナを街の居酒屋に案内した、その時夜だったがもう多くの者が賑やかに街の中を出歩いていた。
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