第三章
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「夜はそれでお昼は街の工場で働いていたね」
「そうでしたか」
「このモガジシオで。名前はイマン=オマルよ」
「今行方不明の捜索願いは」
「出てると思うけれど」
「そこは後で確かめます」
「家族も心配しているでしょうしね」
首無し女は自分の家庭のことも話した。
「だからね」
「そうですか」
「それで私も頭があったけれど」
「それがないのはどうしてでしょうか」
「盗まれたのよ」
あっさりとだ、首無し女はファラーに話した。
「これがね」
「頭を盗まれたんか」
「というか取られたのよ」
首無し女はホンワナにも話した。
「これがね」
「頭をか」
「夜にいつも飲み屋で歌わせてもらっているけれど」
「その時にか」
「ハーフオークの科学者だかお医者さんがいて」
「そいつにか」
「声がよくなるお薬があるからって言われて」
それでというのだ。
「それならって思ってついていったら」
「そいつにか」
「その人のお家で眠らさせられて」
それでというのだ。
「差し出してもらったお茶飲んだら」
「それで起きた時は」
「こうなっていて外に出されていてね」
「毎晩ですか」
「助けを求めて街を歩いていたら」
そこでというのだ。
「皆怖がってね、困っていたのよ」
「それはそうですね」
「ちなみに食べるものは」
首無し女はこちらの話もした。
「朝とお昼は寝て夜はこっそりと教会とかお寺の裏口に姿を見せない様にして」
「食べさせてもらっていましたか」
「一日一食よ、親切な神父さんや神官さんに助けてもらって。あとモスクの喜捨もやっぱり姿をかkすいて」
そしてというのだ。
「受けてね」
「そうして何とか生きているけれど」
「それも限度がありますね」
「早く何とかしたいわ」
「ではです」
ここまで話を聞いてだった、ファラーは首無し女に話した。
「そのハーフオークの怪人物を探しましょう」
「科学者さんだかお医者さんとかいう」
「ええ、じゃあその人と会ったお店と」
かつて彼女が歌わせてもらった店でもあるそこにというのだ。
「後はその人のお家もね」
「場所はわかっていますか」
「案内するわね」
「それでは」
ファラーは首無し女の返事をよしとした、そしてだった。
ホンワナと一緒に首無し女の案内を受けて店と家に行った、だが店に首無し女を待たせたうえでファラーとホンワナで店に入ってもハーフオークの者はおらず。
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