第二章
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「夜に出歩かないのですが」
「お店に入ってやな」
「明け方までです」
「そこで遊ぶか」
「飲んで食べて踊って歌って」
その様にしてというのだ。
「楽しんでいます」
「首無し女が怖くて外に出んでもやな」
「遊びたいですし夜に遊ぶことも」
このこともというのだ。
「立派な経済活動なので」
「そやからか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「夜には遊んで欲しいです」
「そうしたらお店もものが売れてな」
「お店の人の生活にもなりますし」
「お金も動くからな」
「街の経済にとってもええので」
「どんどんやな」
「お店の中で」
そこでというのだ。
「楽しんで欲しいです」
「そういうことやな」
「ただ。お店の梯子が出来ないことは」
このことはとだ、ファラーはホンワナに困った顔で話した。
「困るので」
「首無し女のことをな」
「一刻も早く終わらせるべきなので」
それ故にというのだ。
「ここはです」
「首無し女を探すか」
「そうしましょう、首無し女は街の各地に出ます」
このことは調べていてもうわかっている、それで言うのだった。
「何時何処に出るかわかりませんが」
「その法則まではわからんかったな」
「それで一見探すのは大変ですが」
「やり方があるか」
「一旦空に上がってそこから道を行き来する人を発見すれば」
それがというのだ。
「首無し女です」
「今街は首無し女を怖がって歩く者はおらん」
「なら街を歩いている人は」
「首無し女だけやな」
「簡単な理屈です、ほな」
「空に上がってな」
「探しましょう」
こう話してだ、そしてだった。
二人は浮遊の術で空に上がった、そうして上から人を探した。するとすぐに街の中央を歩く者を見付けた。
その者を見てだ、ファラーは共にいるホンワナに言った。
「あの人ですね」
「そやな、首無し女やな」
まさにとだ、ホンワナも答えた。
「間違いなく」
「それやったらな」
「あの人のところに行きましょう」
「そうしよか」
こう話してだ、そしてだった。
二人でその場に降り立った、するとそこにはスタイルのいい黒い肌のソマリアの民族衣装の女がいた。頭の上はわからないがそれでもだ。
肌の感じから爬虫類や両生類系の種族ではないことはわかった、ファラーはそのことも確かめつつ女に尋ねた。
「宜しいでしょうか」
「あの、私言っておくけれど」
首無し女は声をかけられると自分から言ってきた。
「アンデットではないから」
「だから解呪等も効きませんね」
「皆勘違いしているけれど」
それでもというのだ。
「本当に違うから」
「私もそう思っています」
ファラーは首無し女に答えた。
「貴方はアンデッドではな
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