父と娘と男と女B
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<魔界>
リュリュSIDE
何故だか私も魔界へ来ています。
簡潔に説明すると…
お父さんとコリンズさんが決闘をする事になりました。
でも、コリンズさんは弱いのでポピーちゃんは鍛えるつもりみたいです。
鍛えるのにもってこいの場所とは魔界。(ポピーちゃん極端です)
コリンズさんだけじゃ不安なので、ポピーちゃんとティミー君が同行。
そして心配してくれたお祖母様も同行。
さらに私と私のお友達モンスターも強制同行されました!
『ドラキー』のドラきち、『メタルスライム』のメタリン、『はぐれメタル』のはぐりん、『アークデーモン』のアクデンです。
私じゃ戦力にならないと言ったんですが…
「大丈夫!お父さんの娘なら立派な戦士よ!」
と言って『誘惑の剣』をプレゼントされました。
「男を惑わす貴女にピッタリ」って…
酷い言われ様です。
お父さん達は、こんなに空気の重い場所を旅していたの!
やっぱり凄いわ!
でもティミー君が「魔王が居なくなったから少し緩くなったよ」って…
今のこの状態でも私には苦しいのに…
私きっと足手纏いになる…
私…帰りたいです…
リュリュSIDE END
<魔界>
ティミーSIDE
「アンタ馬鹿じゃないの!」
ポピーが小声で失礼な事を言ってくる。
何なんだいきなり!
「リュリュを脅かしてどうすんのよ!」
「え!?そんなつもりは…ただ、本当の事を…」
「だから、アンタ彼女が出来ないのよ!」
本当、失礼な女だ!!
「そう言う時は『大丈夫だよリュリュ。僕が守ってあげるよ!』って言うのよ!そうしたらリュリュ、ティミーにメロメロよ!」
どうしてもリュリュと僕をくっつけたい様だ。
「何だ、ティミーは妹に惚れてんのか?ポピーには手を出すなよ!俺の彼女だ!」
「頼まれたってあんな性格の悪い女に手は出さないよ!」
ポピーとコリンズ君はクスクスと笑っている。
腹立つなコイツ等…
お前等のせいで酷い目にあってんだぞ!自覚しろ!!
「ほら!恐怖に震えるお姫様の元へ行けよ。『僕が居るから安心だよ』ってさ!」
僕はコリンズ君に押される形でリュリュの元へ赴いた。
「リュ、リュリュ…大丈夫だよ。どうせあの二人、すぐに挫折して帰ろうって言い出すよ」
僕は笑ってリュリュの手を握る。
柔らかい手、そしてとても良い香りがする…リュリュ…本当、可愛いなぁ…
するとアクデンが僕とリュリュの間に割り込み前進を促す。
「リュリュ様!我々も居ます。どうかご安心を!」
アクデンに目で『手を出したら殺す』と脅されました。
何奴も此奴も………
魔界の平原を突き進む。
襲い来るモンスターは皆強敵!
コリンズ君ではかすり傷一つ付ける事はムリだろう…
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