父と娘と男と女B
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ここに来た意味あんの?
ジャハンナで『吹雪の剣』を入手し装備をしているが役に立たない。
僕はコッソリとポピーに話しかける。
「なぁ…コリンズ君はどんなに頑張ったってお父さんに勝てる見込みは無いぞ!」
さすがに本人には言い辛い。
「そんなの分かってるわよ!勝負度胸を付けさせる為に来たの!黙って護衛してなさいよ!」
本当、いい迷惑だ!
「あの〜…妙な気配がしますが…ここは何でしょうね!?」
リュリュが地面に出来た亀裂を覗き込み大声をあげている。
以前に来た時には無かったが…
亀裂は深いダンジョンになっている様だ。
「よし!これも修行よ、行きましょダーリン?」
コリンズ君、もう泣きそうだ!
でも、この状況で逃げ出さない…泣き言を言わない…本当にポピーの事を愛しているんだな…
ちょっと羨ましいなぁ…そう言う相手が居て…
ポピー相手じゃ絶対ヤダけど!
ティミーSIDE END
<謎の洞窟>
マーサSIDE
なんと魔界には私の知らないダンジョンが出現してあった!
襲い来る敵の強さが半端じゃない!
それでもティミーとポピーの連係攻撃はさすがだ。
リュリュも善戦している。
誘惑の剣を振るい戦う姿は、まるでワルキューレだ。
並の戦士より、遙かに強いだろう。
また、リュリュはモンスター達とも良いコンビネーションである!
しかしコリンズさんは戦闘へ参加する事が出来ないでいる。
当たり前だ…レベルが違いすぎる。
彼がここの来た意味が全く分からない。
そんな事を考えながら進んで行くと、正面に強烈な殺気を放っているモンスターが1体こちらを睨んでいる。
「我が名はヘルバトラー!地獄の帝王エスターク様の僕である!!」
『地獄の帝王エスターク』!?
ミルドラース以外にもこの様な魔族が居ると言うの!?
「貴様等は何用でここまで来た!?我が主は永き眠りよりまだ覚めておらぬ!我が主を害しに来たのか!?」
「いえ…「そうよ!正義のヒーロー、天空の勇者様と愉快な仲間達が、地獄の帝王エ、エ、…エクスタシー?…を成敗に来たのよ!」
ティミーの言葉を遮ってポピーはヘルバトラーを挑発する。
「エクスタシーではない!エスターク様だ!!間違えるな小娘!!」
ヘルバトラーは逆上し襲いかかってくる!
ポピーはヒラリと攻撃をかわし後方へ退がる!
父親と同じ動きだ…
ヘルバトラーは激しい炎を吐き辺りを火の海に変えるが、ティミーのフバーハで私達は殆どダメージがない。
ポピーのマヒャドがヘルバトラーへ襲いかかり、ティミーのギガデインがトドメを刺す。
「ぐぅぅ…この様な子供に遅れを取るなど…」
崩れ落ちるヘルバトラー…
しかし、満身創痍になりながらも、再度立ち上がり我々と対峙する…
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