暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と姫路城のお姫様
第十幕その三

[8]前話 [2]次話
「軍隊のお料理もね」
「本当に美味しくなったのかな」
「先生が言うならそうだと思うけれど」
 先生は嘘を言わない、チーチーはこのことはわかっていますが。
「それでもイギリスだからね」
「お料理は悪い意味で言われる国だから」
 ジップもこのことがどうしても気になっています。
「だからね」
「実際日本の食べものの方がずっと美味しいから」
 最後にガブガブが言いました。
「どうかってなるよね」
「まあ僕も聞いているだけだよ」
 また先生が言いました。
「このことはね」
「実際には食べてないのね、イギリス軍のお勝利」
「そうなのね」
「それじゃあ実際にはね」
「どうかって言えないね」
「うん、けれどね」
 それでもと言うのでした。
「食べてみたいね」
「そうなんだね」
「先生にしても」
「じゃあ実際に食べる?」
「そうしてみる?」
「今度ね、レーションがいいっていうから」
 それでというのです。
「食べてみようかな」
「そのレーションをだね」
「一度食べてみて」
「それでだね」
「確かめるんだね」
「うん、最近動画サイトで美味しいと言われていたから」
 だからだというのです。
「是非ね」
「食べてみてだね」
「そうしてだね」
「実際にどうか調べる」
「そうするのね」
「学問は本だけじゃなからね」
 これも先生の持論です、だからフィールドワークもよくしているのです。
「一度食べてみるよ」
「それがいいね」
「じゃあイギリス軍のレーションを今度食べて」
「それで確かめる」
「実際にはどうか」
「そうしていくよ、このカルボナーラみたいに美味しければ」 
 それでというのでした。
「僕も嬉しいよ」
「うん、カルボナーラ位ね」
「それだといいよね」
「じゃあ食べてみる?」
「そうする?」
「そうしてみる?」
「うん、後ね」
 さらに言う先生でした。
「僕は実はお姫様に宴のメニューでね」
「イギリス料理だね」
「それを紹介したかったんだね」
「出来たら」
「そうしたかったのね」
「けれど兵庫の山海の幸を使うとなると」
 魚介類やお肉をというのです、勿論お野菜や果物もです。
「そうなるとね」
「ちょっと、だよね」
「イギリス料理については」
「ちょっと出せなかった」
「評判がよくないから」
「毎食朝食でいいとかね」
 イギリス料理についてよく言われる言葉で先生も気にしています。
「どうかってなるから」
「宴は夜だしね」
「夜に開かれるから」
「夜に朝ご飯のメニューになると」
「難しいよね」
「無理があるわね」
「そうも思うからね」
 だからだというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ