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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
咲き誇る青いバラの花は…
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「おい、いい加減泣き止め、ジジイ。」
「う…うぅ、だってのう…。こんな若いのに、せっかく綺麗なブルネットにこんなに白髪が出てしもうて、ミナミが不憫で…。まだ未成年の年頃なんじゃぞ!」
「私は、気にしてないってば。」
 もう、ジョースターさんってば、ずっとこんな調子だもん。
 確かに、白髪がいっぱい出ちゃったけど、日を追うごとに少しずつ治ってきてる気はする。きっと、いずれ元の髪になると思いたい。
「わしの若い頃のような、ツヤっツヤの綺麗な髪の毛が〜!」
「自惚れもたいがいにしろ。」
「ったく、ボケが治ってきたかと思えば…。」
「酷い〜! 孫と息子が酷い〜! ミナミちゃ〜ん、慰めて〜ぇん。」
「こら! どさくさに紛れて、姉ちゃんの胸に抱きつこうとするな、エロジジイ!」
「親子じゃから、エロはないわい!」
「まあ、私の胸でよければ、いつでも貸しますよ。」
「優しいの〜。見習って欲しいもんじゃわい。」
「ふん。」
「ジジイ〜! 姉ちゃんも甘やかすなよ!」
「少しくらい、甘やかしたくなるじゃん。……“父さん”なんだし。」
「えっ!?」
「あっ…。」
「い、今! わしのことなんて呼んだ!? もっかい! もっかい言っておくれ、ミナミちゃん!」
「あーあーあー! 知らない!」
「もっかい、もっかい!」
「もう、うるさいなぁ! 嫌いになるよ!」
「うっ…!」
 あっ…、やば…。
「す、すまんかったのう…。わしゃあ、ただ嬉しくって…。」
「ぅ……。」
 ああ、もう…、ずっと、ずっと、言いたかったんじゃない。
 私ってば、馬鹿よね。
 アメリカにこれから帰るんだから、次に会えるのはいつになるか分からないのに……。
「お、お父さん…!」
「!」
「本当…わね…、ずっと、ずっと昔から、会いたかったんだよ…、遅いんだよ、もう…!」
「っ! そうか…、そうじゃったか、すまん、すまんかった、ミナミ…!」
 ジョースターさん…、いや、お父さんが私をギュッと抱きしめてくれた。
 本当はね…、ずっとずっと小さい頃から、本当のお父さんに抱きしめてもらいたかったんだからね!
 おい、弟よ。なに涙ぐんでるんだ? 私だけ恥ずかしいじゃないの! 馬鹿!
「ほれ、オマエも。」
「うわっ! 承太郎さん!」
「おお! 仗助! お前もギューッじゃ!」
「だああああ! やめろーーー!」
「や〜い、赤面してやんの。」
「姉ちゃんこそ!」
「アハハハハハ!」

 私は、幸せだ!
 最高の弟、最高の甥っ子(年上)、最高のお父さん!(79歳)

 ふと、足下を見たら、ブルー・ブルー・ローズがニョロッとちょっとだけ出ていた。
 どこ
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