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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第24話 彼らの正体
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そうですね……。

「まず、私たちは確かに事務員だと自覚していました。今日までは」

「今日……って、今日皆非番だったよね? 何かあったの?」

 隣で首をかしげる奏を見て、苦笑を浮かべる。確かに響にだけ連絡入れてたんだったね。

「えぇ、今日私たちは非番でした。家に帰って昼から出かける用意をしていたら匿名のメールが優夜の元へ。
 その内容が、二年前のあの事件に関わる人達の詳細情報。つまり響達の無実を証明できるもの。
 確かにこれだけでは何の効果も得られませんが、私たちはこれを以て今まで利用されていたことを告発できる事が可能となりました。
 ですがニ年も経っての突然のタレコミ。突然の連絡故、準備はしていても、それだけで打開出来るかと言われれば難しく、それならばと自由待機中の奏と震離の2人と合流しようと急いで六課へ向かいました。
 そして、その途中、名前は出すなと言われておりますので伏せますが、とある人の依頼を受けました」

 そこまで言って、一拍置く。そして、深く深呼吸。

「本局に所属する方から正式に私達四人にアヤ・アースライト・クランベルの企てを阻止してほしいと」

 そこまで言うと皆の表情に緊張が走る。でも、響の表情は何処か落ち着いてる。そこから察するにきっと優夜から話を聞いたんだろうね。少し時間もあったし。

「そこで私たちは知りました。私達四人の本来の所属はとある部隊に置かれていることに。
 事実、非正規のリミッターを掛けられて居ましたが、その方の承認により私たちはまた空を飛び、助けに行きました。
 ですが、流君の撃墜。ヘリの破壊の阻止失敗。そして、保護した女の子を連れて行かれる訳にはいかないと判断。全力で奪還を図りました。結果的にレリック1つと共に取り逃がす結果になりました」

 響たちの表情が曇る。特に優夜と響は悔しかったと思う。紗雪はアイツに届かなくて。響は砲撃前からどこから幻影を使って指揮をとっているのか探り当てて向かったにも関わらず、間に合わなくて砲撃されて、流が落とされた。
 
「その方に報告をすませた後はご覧の通りです。私たちは明日本局へ行き改めてリミッターをつける予定です。その後はまた六課に戻りますけど……」

 チラリと、紗雪を見る。知らないふりしてるけど。ま、今度言おうっかな。六課に居た紗雪は偽物で、本体は潜入してたって。

「……なぁ、時雨?」

 ポツリと、はやてさんが呟くように名前を呼ぶ。

「はい。何でしょう」

「……その方も何か裏があるんかな?」

 遠くを見るように私を見る。やはりこういうことには慣れてないんですよね。でも普通そうだ。同じ管理局員。それなのに裏切る算段をつけていた、あまつさえ自分たちを利用しようとしていたら悲しいにきまってい
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