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リリなのinボクらの太陽サーガ
天空のアビス
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よね」

「そうだね〜」

「この辺、水深が3000メートルあるけど、生身で行ける場所じゃないよね」

「そうだね〜」

「どうするの? 潜水艦とかあるの?」

「マウクランのマザーベースになら何隻かあるけど、ここには無いなぁ」

「……えっと、コレ詰み?」

「あはは。まぁ、いずれ何とかなるよ」

「そんな楽観的な……」

でも今すぐどうにかしなければならない場所でもないし、先に他を攻略してからでも遅くはないだろう。ただ、近い未来で水中戦が起こることは想定しておいた方が良いかもしれない。

「簡略的になるが、これが現在のミッドチルダの勢力図ってことになるね。ふぅむ、見てると何だか三国志を思い出すよ」

「どちらかといえば戦国っぽいと思うけど……魏、呉、蜀、この場合どこがどれに当たるのやら」

「こうして見るとまるで陣取り合戦だ。目下の目的はこの赤い場所を攻めることになるのか?」

「そうなるね、赤く表示された場所は今後世紀末世界風にアンデッド・ダンジョン、あるいはイモータル・ダンジョンって呼ぶとしよう。ただ、攻略するつもりなら防御陣地の突破が必要になる」

実際、ダンジョンの周囲には一人では太刀打ちできない数の敵勢力がいる。(シンボク)はジャンゴさんも初めてイモータル・ダンジョンに行く時、バイクで敵の妨害を潜り抜けていったと聞いている。アレも要は敵の防御陣地を強行突破していることになるし、敵地に潜るなら少数精鋭の方が小回りが利く。一人で全部やるしかなかったジャンゴさんと比べれば、私達の方がはるかにマシだろう。

「拠点攻めを基にした戦略なら、ダンジョンの周囲にいる敵を引きはがし、防御陣地の妨害を防ぎつつ、少数かつ機動力のある本隊を送りこむのが定石かな」

「ん、となると本隊の編成にはエナジー使いが最低一人は必要だ。外の敵の注意を引き付けるだけなら、別にエナジー使いじゃなくても良いし」

しかしいなくても大丈夫、という訳ではない。時には撃破しなければならない場合もあるだろう。ただ……私の歌は大多数、広範囲に影響を与える。戦いのために歌うのは正直不服だが、私が外に残ってエナジー使いではない者達に力を分け与える戦略を取った方が色々都合が良いかもしれない。

「敵陣の突破力もだけど、ダンジョン奥地でイモータルと戦う場合を想定すると、やっぱり本隊はケイオスが筆頭になる。任せるよ?」

「ん、任された。じゃあ外はシャロンに任せる」

でもケイオス一人だけだと情報収集も満足には出来そうにないし、攻略するまでの時間も長くなりそうだから、何人かパーティメンバーを編成すれば丁度いいか。諜報力や特殊能力も考えるとナンバーズを一緒にすれば何とかなるだろう。細かい指示はクアットロと相談して決めておけ
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