『ルイズが召喚したのが、ツボツボだったら?』
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壺。
最初の第一印象がそれだった。
無数の穴が空いた赤っぽい色の壺のような物だったが、近寄ると、にゅっと黄色い物が出てきた。
手足も首も頭も黄色い触手のようになっており、頭部分には、目らしきものが二つ。
生き物!? そっちの方にびっくりした。
しかし、生き物ならコントラクトサーヴァントができると思い直し、儀式に移った。
だが、あとはキスだけとなった時、近寄ると、壺みたいな生き物は、頭と手足を引っ込めてしまった。
出てきなさい!っとルイズは、壺のような殻を掴んで揺すった。
揺すってたら、ヘロヘロと首を出してぐったりした。そのすきにキスをして儀式を終わらせた。
揺するために掴んでいた壺部分から、ドロドロと何か甘い液体が出てきて、ルイズの手を汚したため、ルイズは悲鳴を上げた。
儀式は無事に終わったが、ルイズの手はベッタベタ。謎の生き物もぐったりしてるしで、ルイズは、仕方なくベタベタの手で自室まで運んで帰ることになってしまった。しかし、結構重たかった。(※20.5キロ)
運ぶのに難儀したが、なんとか部屋に連れて帰って、藁の上に乗せた。それからルイズは、井戸に行って手を洗い、塗らしたタオルで、壺みたいな生き物の壺についているベタベタを拭き取ってやった。
疲れたルイズは、そのままベットで眠った。
翌朝、グーグー寝ていたルイズを起こそうとする何かがいた。
ルイズが目を覚ますと、ニュ〜ンと伸ばした触手のような手で、壺みたいな生き物がルイズを起こそうとしていた。
寝ぼけていたルイズだったが、ハッと我に返り、起き上がって支度をした。
しかし、ふと止まる。
そこにいる壺みたいな生き物の餌について疑問が浮かんだからだ。
しかし、時間も無いのでルイズは、その生き物についてきてって言い部屋を出た。
食堂に行く直後、ツボツボだぁ!っと驚いたメイドがひとり。
知っているのかと聞くと、この生き物は、とても珍しい生き物だと説明してくれた。
名前は、ツボツボ。シエスタというメイドの故郷であるタルブ村の近隣に希に見られる、珍しい生き物なのだそうだ。
だが、かつて亡き曾祖父が飼育していたことがあり、その影響か子孫のシエスタの家族もツボツボを育成しており、木の実を与えて、木の実ジュースを作ってもらっているのだそうだ。
ジュース?って聞くと、ツボツボの足先から出る体液と混ざって出来る絶品なドロドロのジュースなんですよ!っと嬉しそうに答えた。
ああ…、あの時壺のような殻から出てきたベトベトのドロドロは、ジュースだったのか…っとルイズは、納得した。
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