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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第23話 機動六課のある休日、総力戦。
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 ヤベェ、後ろが……FWの所がスゲェ気になる。だってさ、あの紫の少女はそんなに声だ出さないだろうし、黒い人型は喋らないと思うしさ、正直のところ、俺が離れた瞬間、あそこ何があったし?
 凄い気になるけど、目の前の敵を放置して、振り向くとか怖すぎる……ってか。

「……何で出てこない?」

 本気でそう思う。さっき吹き飛ばしたときに起きた煙はもう晴れた。そして、アイツが居るであろう瓦礫の山の形は変わっていない。正直な所。漫画みたいにフラグを立てた覚えはない。やったか!? とか思ったどころか、考えなかったし。むしろまだ余裕だろうとか思ってたしね。

「……へい、無事かマスクマン!?」

 うん、何処に敵を心配する管理局員が居るんだろうなぁとか思いながら声をかける。いやだって、死んでたりしたら、嫌だしね。というか、ここまで掛かって反応がない、そして、さっきの手応えの無さから考えると……。

「……逃ーげーらーれー、た?」

 マジ? でも、ここまで反応がないのは、多分逃げられたんだろう。おそらく第三者の手で。
 だって、あのマスクマン。響との死合を望んでて、俺が水を差した。だから、アイツの意思で逃げることはない。戦略的撤退って言って逃げるようなタイプじゃないし……うん、こりゃ逃げられたわ。
 だったら、俺のこの仕事は終わった! 次に行こう!

 と思って振り返った瞬間。
 
「ゆくぞ、紅蓮の!」

「マジ……早い!」

 爆発と共に瓦礫が弾幕上に散布。咄嗟にそれを迎撃するも――
 
「――まだだ。まだ、足りぬ!」

「うるせぇ、よ!」

 真直こちらに突撃。刀と杖で戦ってる以上……こちらが不利。加えて、刃が食い込んでるし、瓦礫の弾幕で炎の塊は既に消失。 
 即座に、ジャケットの上着をパージすると共に一端距離を取って。
 
「リカバリー」

[Recovery.] 

 応急処置を施して、今一度頭上から斜め下に杖を構えて。
 
「行くぞ。お前の正体見極める」

「こい、久方ぶりの良き戦いだ!」

 上段に構えた刀を振り下ろすよりも先に、踏み込んで降ろされる前に杖の先端で抑える。
 刀を下ろせないと気づいたマスクマン、一歩下がって体制を立て直しつつ、片足蹴りを見舞おうと足を引く。
 杖の切っ先をずらすと共に、手元で回して持ち手を顔面にぶつけ、かち上げる。
 
 だが、マスクマンも負けじと、懐に有る銃を取り出して即座に射撃を開始。
 それをかち上げに使った杖を滑らせるように、下段に落として盾を描くように杖を回して防ぐ。
 その間も連射しながら下がるマスクマンに対し、こちらは防いでしまった以上動けないし、連射速度も早い。  
 
 それでも――
 
「いく、ぞ!」


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