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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第23話 機動六課のある休日、総力戦。
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条件反射で口が動いちゃったんだよね。はっきりと。
「めんどくせぇのが来た!」
「つれないな、侍よ! あの時はあまり交わせなかったが、今回は違う!」
「うるせェよ!」
だって、お前の登場で俺の後ろにいるエリオとキャロは口が半開きだし、スバル達もどうリアクション取っていいか分かってねぇじゃんかよ。だけど……まぁ。
「興が乗らぬ戦いだと思っていたが、まさか貴公と出会えるとはな。矢張り貴公と某は、死合をやるべき相手のようだな!」
目の前で俺に切っ先を向けて、べらべらとマスクマンが何か言ってるけど、正直に言おうか。
――かなりまずい。
正面には、黒い人型と、その主であろう少女。そして、アグスタの時に現れたマスクマンの三人がそこにいる。
こちらの戦力は刀が一本折れた俺と、頬を斬ったエリオ、そしてレリックを持ったキャロと、スバルにティアナ、そしてギンガの6名。普通に考えれば二人一組になってあいつらを迎撃すればいいんだけども……。
それじゃあヤバい。だったらやることは一つ。
(ティアナ)
(何、響?)
(あのマスクマンは俺が抑えこむ。だから他の二人は任せてもいいか?)
(な! 危ないわよ! それに二人一組でなら……)
(アイツ、まだどの程度か分からないし。確実に奥の手も持ってるはずだ。それに俺らの作戦目標はあいつらと戦闘することじゃあないだろう?)
あくまで、レリックの保護が最優先。捕まえるのも目的だが、最優先事項は違う。
(……そうね。なら任せるけど、いい?)
(了解、任された。後レリックさ。どうにかしてたらいいと思うぞ)
(えぇ、ちゃんと考えてあるわ。それじゃ)
(あぁ)
ティアナとの念話を断ち切る。俺のやることはただ一つ。アイツを引きつけるただそれだけ。そして、俺の装備は折れた太刀が一つと、薄い罅の入った太刀が一つ。後は同期が不十分な花霞だけ。
うん。正直に言おう。結構不味いが。負けない戦いは何時もしてるんだ。これくらい訳は無い。だけど手の内を晒したくないとか言ってる場合じゃない。一応、上司が全員出張ると言うカードを切ったんだ。
あちらの手札を引き出せることが出来るなら……こちらもそれ相応の事をするか。
「侍! 某は純粋に貴公との戦いを望む! だが、今の貴公の状態では話にならぬ! 某は万全の貴公との戦いを望む!」
……万全じゃない、か。あっはっはっはっは。あぁ、あぁ、あぁ。傑作だ。
笑えるほど、なめられたもんだ。
手足と一刀。これすなわち万全なり。俺が万全じゃない時、それは俺の腕が無くなった時を、大切な奴らを人質に取られた時を、俺が死んだ時を差すんだよ。
「だが、これも仕事! 某は――」
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