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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第23話 機動六課のある休日、総力戦。
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いや、気づいた時点で遅い。
 
 気づいた時には。
 
「っ……!」

 アイツの氷盾に雷を纏った魔力刃を展開した杖が突き刺さっていた。

『安い挑発に乗りますよ。何も知らないくせに提督(アドミラル)を、響を語るなよ……!』

 ……久しぶりに本気で怒っているのを見た。加えて、側に居たであろう震離の杖を撃ったって事は……皆怒り狂ってる。
 
『あぁ、そうだ。あと……響ならいいそうなことで返しましょう。
 旦那さんが(・・・・・)草葉の陰で泣いてますよ?』
 
 緊張が走る。だが、構わない。続行するというのなら付き合ってやる。
 
「……次は殺すわ」  

『それはコチラもだ。次は捕まえる。大切な船を破壊し、人を殺した貴様を許さない。肝に銘じろ』

 鋭く、深い底からの様な声に、少し目を見開いただけのリアクションを返す。同時に、魔法陣が消えると同時にやつの姿も消え、緊張していた空気がほぐれていくのが分かる。
 簡単に深呼吸をしてから。

「……ありがと」

『……紗雪。すぐコチラに。あんな無茶な加速と突撃しといて、何もないなんて言わせない。
 アーチェ、私達もこのまま戦っても良かったけど。あくまでそれは私情。今回は人質の奪還、レリックを1つでも取り返すこと。
 分かってるよね?』
 
「……分かってる。だけど、だけど……!」

『……戻ってきて。直ぐに紗雪が奪還したレリックを封印しましょう』 

 周囲に敵影がないことを確認して、皆が居るビルへと向かう。

 もう少しだったと自惚れる事はしない。だけど届かなかった事に腹が立つ。身を挺してヘリを守ってくれたあの子を見て、それに報いようとしたのに、レリック1つしか取り返せなかった。
 
 直ぐに皆でレリックの番号を確認すれば……言われていた(・・・・・・)通り、19番と書かれていた。
 
 だとすれば、今回持っていかれたのは……本当に。

 この選択が間違って無ければいいんだけど……最悪だ。


――side響――


 ビルの側面を跳ねながらトップスピードを維持する。そして―――

「優夜ぁ!」

「おう!」

 空から真直に、杖を槍と見立てて突撃するのにあわせて、刃を突き立て様とするが。

「いいわ、いいわ! 最高よ。でも、槍術の貴方は無粋よぉ!」

 俺の刀の切先を容易く砕き、優夜の切先は――

「マジか! 破棄!」

[Selbstmordattent?ter.]

 切っ先を握られたと同時に、杖を破棄。自爆させた。
 奪われて獲物とされてしまえば、こちらが不利になると考えてだが。
 
「ふふふ、ブラッシュアップのお蔭で、全然……効かないわぁ」

 フードを被って表
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