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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第23話 機動六課のある休日、総力戦。
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出来ないよ。
勢い余って、皆が今いるビルと、この女の間に立ち、もう一度短刀の切っ先を向けた。
「舐めてたよ、流石Sランク。平気アーチェ?」
「大丈夫。流石と褒めるべきだよ。最悪だ死ね」
「……コチラこそ、あなた達を舐めてましたよ。それは素敵な褒め言葉ねシスター様?」
さっき張ったシールドをコチラに向けて、少し言葉を交わす。時雨や皆と作戦会議してる時もそうだったけど、ずっと待ってたよ。この瞬間を。
「でも、ここまで」
瞬時に私の背後に青色のスフィアが4つ。だが。展開とほぼ同時に破裂。
「ッ!?」
「……そんなもんか」
一歩を踏み込む。そして行く。シールドを超えて、抜ける為に。その後を斬り抜くように。
音が響く。短刀がシールドを削る音が。そして、破った。いや、正確には脆い方へ滑りぬいた。
アーチェも、私の邪魔をしないように、周囲に鉄球を伸ばし、鎖の足場を辺りに展開、隙を見て
レリックを奪還するように、時折拳を走らせてくる。
「疾い……!」
「Sランクさんに言われても嬉しくないですよ」
速度が上がる。短剣にセットしたカートリッジをそれぞれ一発つかってリカバリーして、シールドと打つかってボロボロになっていた切っ先を復活させる。踏み込む脚に、全身に魔力が渦巻く。
何度も何度もシールドを削る。音が増えたように、何度も突撃、突破を繰り返す。高速移動と攻撃と、その合間にアーチェの重撃の連続。
だけど、まだ足りない。火花が散る度に、もっと速度を上げる。間違いなく、アイツはギリギリで対応している。動作としてはデバイスに助けられている。硬いシールドに更に氷の魔力変換が付与されているから保っている。
もう一つ段階を上げる。瞬間、左脚に生暖かいモノが流ているのに気づく。だが、それでも踏み込む。弾丸を弾く様な高速機動に骨が軋んだ。体が置いていかれるような感覚に襲われる。速度が上がった証拠。
アーチェの鎖の足場が本当に助かる。どのポジションで行っても、それを起点に加速して激突し直せる。
背後に右から回り込み斬撃を。だが、先程と違い、盾が置かれるのではなく、真っ直ぐ顔面を狙って杖の先端がコチラに向かって走る。
反射的に顔に当たるのを躱し、その勢いのまま世界が反転。そのまま下半身、腰のレリックケース目掛けて斬撃を置く。
が、これも通らず一端距離を取り、アーチェの作った鎖の上に降り立つ。
「……さすが、ですね。ただ、あなた達の中で唯一のSランクが相手だったら……厳しかった」
「思ってもないこと、口にするな」
……アーチェが私より一歩前に出てくれる。おそらく気づいてるか、時雨が教えたか。
肩で息をしては居ないけれど、思って
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