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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第23話 機動六課のある休日、総力戦。
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。近くに居たはずの奏はバインドで縛られている。
「そ、そんな……!!」
「策は常に二重三重に用意するものですわよぉ?」
「くっ……なんて事を!」
ころころと笑うクアットロの言葉に激昂するが、煙が消えたところに二組の人影があった。
「良かった、シャマル先生とヴァイス君も無事で、アヤさんがあの子を抱えてる!」
人影はそれぞれ少女を抱き上げているアヤと、ヴァイスを背中から抱きしめて浮いているシャマルだった。それを見て、なのはは心より安堵の声を上げる、対称的にフェイトは信じられないと言った表情だ。
――side奏――
『良かった、シャマル先生とヴァイス君も無事で、アヤさんがあの子を抱えてる!』
通信から聞こえる声に違うと叫びたい。両手両足だけならまだしも、コチラからの通信を妨害された挙句、口にまでバインドを掛けられて喋ることが出来ない。
アレをやったのは、このバインドの主は……。
「ごめんなさい、機動六課の皆さん。たった今ヘリを中から壊しちゃいました♪」
楽しそうに、嬉しそうに、狂ったような瞳で、狂ったような笑みで、たった一言それを発した。
悔しい悔しい悔しい。銃を握る手から血が溢れる。口の中が血の匂いで溢れる。目の前で流が盾になった時も凄く悔しかった。3人で盾を張る。そのつもりだったけれど、当たる直前、流が前に出て、シールド以外にも、バリア、フィールド系を用いて相殺。
当たる直前、たしかに聞こえた。
――私はこれくらいしか、盾になるくらいしか出来ないので。後お願いします。
って。それを聞いて、震離が一番ショックを受けて、流を連れて全速力で戦域を離脱。そして、その直後に私はこの様だ。
『うっふふのふ〜、ほんと、こんなにも上手くいくなんて、管理局はなんて馬鹿な連中なんでしょう』
えぇ、そうだよ。悔しいほど、私は無力なんだと、実感してるよ
でも、この状況を打破するには、これをひっくり返すにはどうしたらいい。あの人を捕まえるのは後回しでもいい。今はあの子を奪還することが大事だ。
理由は単純。レリックを以て、ガジェットに追われて。今のように狙われた。何かがあるんだろう。だけど。だけど、どうしたら良い?
だけど、それはすぐに訪れた。
私とシャマル先生の足元の側を青い魔力矢が飛来。
懐かしい、でもそれ以上に、何故? だけど、考えるよりも先に。視点が変わる。
ヘリの合った位置から離れたどこかの屋上。ついたと同時に、バインドの有効操作判定を遠ざかったらしく、解除される。
目の前に居たのは、横になり顔色が悪い流と、その流の手を泣きながら握る震離の姿。突然の転移に、私もシャマル先生も考えが追いつかない。
そして――。
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