暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第22話 機動六課のある休日、その中の仕事人。
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「……そ、そっか」

 しまった。きちんと調べておくべきでした。え〜と、落ち着いて私。そう思った瞬間。

『流』

「はい!? へ、あ……震離(・・)さん」

 なんか目の前にモニタが開いたと思った瞬間、血相を変えた叶望さんの顔が。

『流ごめん。私と奏、ちょっと出ることになった。や、もう街まで出てるんだけど。ゴメンだけど出撃とかあったら駆けつけるけど。1人にしてごめんね』

「……え、あ……はい」

 それを聞いた瞬間、ちょっとさみしくなる。そうか、今六課に隊長陣と私しかいないのか、と。

 だけど。

『こちら、ライトニング04。緊急事態につき、現場状況を報告します』

 叶望さんとの通信中にまた別の通信が開く。そして、ルシエさんからの通信の内容は。モンディアルさんと訪れていた『サードアベニュー』の路地裏で、レリックの入ったケースを発見したというもの。しかも、ケースを持っていたのは小さな女の子だそうだ。
 現在は意識不明で、話だけだけど、その女の子がレリックを運んでいたのは間違いない。高町隊長から通信が回り、私はヘリに乗って合流する指示が下された。少女を見る為に救急スタッフも向かうようで、診るまでわからないがほぼ問題ないだろう。で問題が一つ。

「フレア、ちょっとごめんね」

「わ、わ、お姫様抱っこ!」

 うん、文字通りフレアをお姫様だっこして、宿舎に向かって走る。そして、身体強化で一気に宿舎の屋上を訪れて。

「すいません。トライトンさん! この子ちょっと預かっててください。終わったら私が家まで送り届けますので!」

「え、え、流さん!?」

「にゃがれまたねー」

 突然の訪問に驚いて、洗濯物を握ったままで固まるトライトンさん。はい、いきなりでごめんなさい。そして、フレアを下ろして、六課の隊舎にまた向かう。

 急いで屋上へ向かおうとしたときに。

 一瞬で、身が凍った。いや頭が冷えた。

 ―――いや見た瞬間。体が竦んだ。

 通路の角から出てきたその人を見て。なぜかわからないけれど、体が強張る。対して角から出てきたその人は私の顔を見て笑った。初対面で、いい人と思わせるような笑みなのに。

 何故? ――どうして?

「あら、はじめまして。風鈴流空曹? 私の名前は――」

 知っている。氷輪(ひょうりん)の二つ名を持ち本局所属だと言うのに、地上をメインに動く地上屈指の実力者の1人。

 アヤ・アースライト・クランベル三等空佐。

 なのに、何故私はこんなに怯えているんだ?


――side優夜――

 ――同じ頃。廃区画を走る自動車が一台いた。

「最悪だな」

「そうだね。こりゃ……直ぐに紗雪を……いや、あの子ならき
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