暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第22話 機動六課のある休日、その中の仕事人。
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まもう一度展開して、ここ最近の動きを確認すれば……穴だらけの上に、同僚に刃を向けるという事をしている自分が嫌になる。

 しかし、波の音と、カモメの声が心地いい。気を抜くと一気に眠ってしまいそうだ。

 
 ――――


「――――」

 遠くで声が聞こえる。どうも眠っていたらしい。
 何処まで何をしたっけ? いや、駄目だ憶えてない、そもそもした憶えもない……最悪。

「――――、―――? ――――じゃん、にゃがれ!」

 ……!?

 その名前で呼ぶのは……六課には居ない。慌てて目を開けるけれど、あぁ。日光が目に当たって眩しくて……軽く目を閉じる。で、目が慣れて、その声を掛けた人物を見ると。
 白いワンピースに、可愛らしいバックを掛けて、赤いツインテールの……

「フレア!?」

「やっぱりにゃがれだー」

 私の隣に座ってニコニコと笑う。というかフレア?

「……どうしてここに居るの?」

「……?」

 ――――

 ……とりあえず分かったことが、フレアの家って言うよりフレイさんの住んでる家が一応六課の側にあるそうで。今日は幼稚園がそうりなんとかでお休みだから、一人で遊びに行こうと思ったらしい。ただし街へじゃなくて海沿いのこっち側に来た。それで散歩がてらぶらぶらしてたら、ベンチで座ったまま眠る人がいて、近づいてみたら私だとわかって喜んだそうで。

 はい、突っ込むところは数点あるけど。それよりも。

「1人でこんな所まで来たら危ないよ?」

「ぅ……ふふ、くすぐったぁい」

 フレアの頭を撫でる。女の子が……私より小さい子がこんな真昼間に散歩して、熱中症で倒れたら洒落にならない。見たところ水筒なんて持ってないみたいだし。

「でもこんな所までなんで? 1人で散歩っていう距離じゃないと思うよ?」

「うん、きどーろっかって所ににゃがれが居るって、お母さんから聞いたからー」

「フレイさん……お母さんは知ってるの?」

「うん、本当は今日お休みだからって一緒に出かけようとしてたんだけど……なんか、お仕事のほうが大変になったって、今日慌てて行っちゃった……」

「そっか」

 そうでしたね、一応フレイさんも管理局員なんでした。そういえば本局でフレイさんの名前出したら繋がるとか言ってたけれど……そう考えるとフレイさんって、もしかして。

「ねぇフレア?」

「ん〜? なぁに?」

「お母さんの……その、階級とかって分かる?」

「……かいきゅう?」

 あ、駄目だわかってない。うん少し説明してダメだったら諦めようかな。

「なんていうかその、お母さんはどれだけえらいとかそう言うの」

「ん〜、あ、上から数えたほうが早いよ〜」


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