暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第22話 機動六課のある休日、その中の仕事人。
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全て着弾した後。左前方の遥か先の高い木の上から白銀の光が奔る。地面に着弾する直前、わずかに白銀の光が止まった様に見えたが、直ぐにそれも無くなる。

 そして、試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。


――side響――

「あ〜〜〜〜く〜〜〜〜や〜〜〜〜し〜〜〜〜い〜〜〜〜!」

 目の前で膝を抱えてゴロゴロ転がるスバルを……見下す。冗談抜きで見下す。今回の模擬戦。少し趣向を変えて、俺をガードウィング、流をセンターガードに、震離をフロントアタッカーに変更してティア達と戦った。
 昨日言った通り、既にタイマンでエリオを捕まえるのは少し骨が折れた。捕まえたと思ったらスバルとスイッチ。そして、一撃を貰い、更に食い込まれてしまった。ここまでは良かった。震離をティアとキャロの射撃で足止めてる間に俺の元へ来たわけだし。すぐに体制を立て直して、2人より前へ出ようと移動を開始。だが、この後がまずかった。

 流と奏による二重砲撃がエリオに直撃……。空に上っている流の姿が見えてたのか、その砲撃は紙一重で交わしたけれど、その回避先を奏の砲撃が走りダウン。これは2人の誘導と言うか良いコンビネーションだった。
 次に、センターガードである流と同じ高度へ登ったスバルの砲撃。必殺のディバインバスターを放つ。だが、流は前を見ているようで、どこも見えてなかった。慌てて、流の腕をとって地上へ下ろす。声を掛けたと同時に、スバルの迎撃へ。

 それぞれ真っ直ぐ移動する。ウィングロードを発動しているスバルと高度をあわせる。間もなく接敵する前に、スバルはリボルバーナックルを振りかぶる。ぶつかる直前に、盾代わりに構えていたスバルの左手首の袖をまず左手でつかみ、同時に右手で、スバルの防護服の左襟を掴む。そのまま足を止めて、スバルに背を向けると同時にに、体勢を低くしてそのまま地面に向かって投げた。
 派手に土煙が上がり、煙が流れるとそこには目を回したスバルがそこに居た。その間に模擬戦も終了、ダウンしたスバルをおぶって、流にエリオを運んでもらって。

 そして、今。ダウンした2人も復活して、なのはさんからの評価。途中までのスイッチや、震離を押さえたことは評価されてたけれど、スバルに関しては。初めて模擬戦した時と同じ手段で倒されてると指摘されて、理解した瞬間。一番悔しそうに地面を転がってる。

 それを今、見下してみている。

「どんな気分だ、お? 一番最初と同じ手段で、今度はダウンした気分は?」

「ぅぁー、最後までシールド張って突っ込めばよかったー、悔しいー」

 相変わらずゴロゴロしてる。いい加減汚れ付くぞ? そう考えてると、気がつけば珍しく4隊長が揃ってる。なのはさんが小さく咳払いをしたと同時に転がってたスバルもピタッと止まり、元いた位置へ座り直す。
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