第四章
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「ですがやがて恐竜が出て来る」
「その場所に入りますか」
「警戒していますので」
「そうですか、では」
「恐竜からも護ります」
この世界最強の獣達でありブレスや術といったものは使わないが体格と力はドラゴンに匹敵するこの獣達からもというのだ。
「ですから」
「はい、それでは」
「お願いします」
二人で話してだ、そしてだった。
クッツェーは甲板に戻ってそれからだった、自分の持ち場に戻った、そうしてすぐにまた戦闘となった。
戦闘は数えきれない程行われたがいよいよキンバリーまで数時間というところまで来た、皆あと少しだと思った。しかしそこにだった。
ここで遂に恐竜達が出て来た、プテラノドン達空を飛ぶ翼竜達がだ。
出て来た、それでクッツェーはアチェベに言った。
「いよいよですね」
「ここに来てな」
「正念場ですね」
「ここで負けたらな」
「船も落とされて」
そうしてというのだ。
「これまでの苦労がです」
「文字通り水の泡や」
「そうなります、ですから」
「ここはな」
「相手は強いです」
恐竜達、彼等はというのだ。
「しかも我々は疲労の極みです」
「そうやからな」
「厳しい戦いになりますが」
それでもというのだ。
「戦いましょう」
「そやな」
「はい、そして」
「何としてもな」
「キンバリーに行きましょう」
こう言ってだった、クッツェーはアチェベと共にだった。
翼竜の群れに向かった、プテラノドンを中心とした巨大な空における最強の獣達に対して術を使った。
恐竜の苦手な氷系統の術や空を飛ぶ獣やモンスターに強い風の術、そして召喚の術も使ってだった。そうして。
恐竜達を自分達の全力で戦い倒していった、そうして恐竜達を全て倒してだった。
最大の難を乗り越えた、キンバリーに着くまでにまだ数度戦いがあったが。
空船はそれを乗り越えてだった、無事に。
キンバリーに着いた、街に着くと卵はすぐに神殿の祭壇の上に置かれた。そうして儀式の最後にだった。
卵が割れてそこからフェニックスの雛が現れた、クッツェーはその雛を見て共にいるアチェベに話した。
「こうしてです」
「五百年の間はな」
「フェニックスはこの祭壇にいて」
「この街の守り神になるな」
「はい、そして」
クッツェーはさらに話した。
「五百年経てば」
「何処かに飛び去って」
「そこで生まれ変わり」
「またここに運ばれてやな」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「今の様にです」
「復活するんやな」
「はい、私達は今です」
「その場面を見てるな」
「五百年に一度の」
「そう思うとな」
「実に素晴らしいものを見ています」
見ればクッツェーの顔は感動しているものだ、スケルトン
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