第一章
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フェニックスの卵
アラフーム=クッツェーとウォーレ=アチェベはこの時クッツェーの神託で南アフリカのケープタウンに来ていた。
クッツェーは町に来るとすぐにアチェベに言った。
「もう早いうちにです」
「神託はやな」
「終わらせましょう」
真面目なクッツェーらしい言葉であった。
「そうしましょう」
「そうするか、ほな」
「今からギルドに行きましょう」
ケープタウンのそこにというのだ。
「そうしましょう」
「そうしよな」
アチェベも同意してだった。
二人ですぐにケープタウンのギルドに入った、そうして旅の冒険者だと素性を隠したうえで神託でありそうな依頼を探しているとだった。
クッツェーはある依頼を見てそれでアチェベに話した。
「この依頼がですね」
「自分の神託か」
「はい」
その依頼について書かれた文章を読みつつアチェベに話した。
「そう感じました」
「そうか、ほなな」
「この依頼をですね」
「受けような」
「それでは」
「ああ、しかし」
アチェベもその依頼を見た、そのうえでクッツェーに話した。
「これまた凄い依頼やな」
「このケープタウンからですね」
「キンバリーの街までフェニックスの卵を届ける」
「街の獣使いからの依頼ですが」
「フェニックスな」
アチェベはこのモンスター、もっと言えば神獣について言及した。
「最高位のモンスターの一種で」
「まさに不死身です」
「五百年に一度生まれ変わる」
「その卵ですね」
「その卵をキンバリーにある南アフリカのフェニックスの神殿に届けるけど」
「その護衛か」
「これは大きな依頼です」
真剣な顔でだ、クッツェーは述べた。
「それだけに報酬も大きいですが」
「キンバリーまでやと距離がある」
「空船を使って行きますが」
依頼にはこう書いてあった。
「それでもです」
「空のモンスターや賊もおるからな」
「ですからこれはです」
「難しい依頼や」
「はい、ですがこれが拙者の神託やと思います」
だからだというのだ。
「これを受けましょう」
「そやったらな」
こうしてだった、二人はギルドの事務所に依頼を受けることを約束した。普通のキャラバンや鉄道の護衛と違ってだ。
護衛の対象が貴重それこそ闇市場で売れば大金持ちになれるまでのものであるので狙う者も多い。しかもこの時南アフリカの空はモンスターも恐竜も多く護衛の仕事は難しいと多くの冒険者がわかっていてだった。
依頼を受けたのは二人だけだった、しかも。
軍隊もだ、今回は。
「浮島の方の護衛にですか」
「はい、出ていまして」
卵を護る神殿から派遣された神官達の長である鳥人の男がクッツェーに答えた、男はネルソン=マジソンと
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