『ルイズが召喚したのが、ヒメグマだったら?』
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ルイズは、もうもうと上がる煙の中に、60センチの生き物を見つけて、ガッツポーズを取った。
ついについに! 魔法が成功したのだという確信が得られたからだ。
春風により、煙が晴れると、そこには、大きな耳を持つオレンジ色に、顔の半分ぐらいを占める三日月模様がある可愛らしい熊がいた。なぜか、片手の掌をペロペロずっと舐めている。
か、可愛い!!っと、ルイズは、魔法の成功に加えて、可愛い使い魔を喚べたことに喜んだ。
コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式をっと、促す。
熊の姿にメロメロになっていたルイズは、ハッとして熊に使い魔の印を刻むべく近づく。
すると熊は、ビクッと震え、後ずさるが、小石に足をつまずかせ、コテッと後ろへ転がった。
ルイズはその隙に接近し、コントラクトサーヴァントの呪文を唱え、あとはキスだけとなり、まだ仰向けになっている熊を起こそうとして…、大きな爪で引っかかれた。
見かけによらない力によって、ルイズの顔に爪が食い込み、深く傷を付けられた。
ルイズは、構わずキスをしようとするが、熊はバタバタ手足をばたつかせて暴れた。
直後、コルベールが放った軽いエアハンマーが熊の頭部を襲い、熊が気絶した。
コルベールに今だと促され、ルイズは、熊を心配しつつ、キスをした。
そして、ルイズは、すぐに保健室に行かされ、水の秘薬で傷跡もなく治った。
熊は、ルイズの部屋の藁の上に寝かされていた。まだ目を覚まさない。
ルイズは、保健室へ連れて行くべきかと思っていると、やがて熊が目を覚まして起き上がった。
ルイズを見るなり、熊は、ビクッと震え上がっていた。ルイズは、熊から怯えられてしまいショックを受けた。
その時、ルイズの手が机の上にあったハチミツの飴玉を落としてしまった。
熊がピクッと耳を立て、クンクンッと飴玉を匂っていた。
欲しいの?って聞くと、熊は、コクコクと頷いた。どうやらコチラの言葉は理解できるらしい。頭は良いようだ。
ルイズは、飴玉の包み紙を外し、中身を熊に差し出した。
熊は、一口で少し大きめのその飴玉を口に入れた。
すると、熊は、身を震わせるようにほっぺたを手で押さえて喜び、コロコロと藁の上を転がった。どうやら予想以上に美味しかったらしい。
ルイズは、そんな熊のリアクションにメロメロになっていた。
翌日から、熊はルイズに気を許したらしく、後ろをついてくるようになった。
すると、ヒメグマだぁ! っと驚いたメイドひとりいた。
知っているのかと聞くと、シエスタというメイドは教えてくれた。
この熊の名は、ヒメ
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