第六章
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それでだ、依頼は終わってだった。冒険者達も軍隊も街に帰り軍隊は作戦成功を司令官から讃えられ特別報酬を受けた。冒険者達はギルドから感謝の言葉と謝礼を受けた。
それは少年も同じでモンスターを倒した金にその報酬を持って言うのだった。
「これでまたおっ母が楽になるな」
「お母さんがか」
「ああ、俺を育ててくれてるな」
少年はアチェベに笑顔で話した。
「おっ母に楽させられるさ」
「若しかして冒険者をやっているのは」
「ああ、勝てば稼ぎがいいからな」
だからだというのだ。
「ガキの頃からな」
「冒険者をしてか」
「おっ母に楽させてるんだよ」
「そういうことか」
「ああ、あと余った分はな」
家に金を入れてもまだ余る、それはというのだ。
「孤児院に寄付だよ」
「そんなこともしてるんか」
「当たり前だろ、困っている人は見捨てたらな」
そうしたらというのだ。
「人として駄目だろ」
「だからか」
「そうしたこともしてるさ、今回はかなり儲けたからな」
「お母さんにお金をあげてか」
「孤児院にもたんまりと寄付出来るな」
少年は笑顔で言った、尚このことも街では誰でも知っていることを二人は後で知った。確かにお騒がせ人物であるがそれ以上に美徳を備えていることを。
そしてより後のことであるが少年はこの時から無鉄砲さを意識して抑える様になり冒険の時は仲間達とよく連携して戦う様になった、そうして思慮も兼ね備えた立派な冒険者として名を残すことになったがこれはアチェベ達がまた知らないことである。
依頼を終えて少年と別れたアチェベはクッツェーを連れて街のフランス料理のレストランに案内した、起きた世界と同じくこの世界のナイジェリアにもフランスの影響が見られる。とはいってもこれはフランス人が移住したからでこの世界では欧州各国はアフリカを植民地化してはいない。この世界の欧州にはそこまでの力はとてもないのだ。
アチェベはブイヤベースに舌平目のムニエル、生牡蠣にサザエとホタテのパセリとガーリック風味のオープン焼き、アワビのステーキ、シーフードサラダと港町故にシーフードを頼みデザートには葡萄のケーキそして酒は白ワインを注文した。
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