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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第21話 ちゃんと強くなってる事を
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撃とカートリッジを使わない限り勝てない。それでもか?」

「……ぅ」

 恐らくエリオの言う戦うは、先日のシグナムさんと同じ条件下の事を差している。でもね、エリオ。優夜(アイツ)という壁の高さをまだ分かってない。

「……同じ槍使いとして、と言っても?」

「あぁ、それでもだ。それに優夜はやめとけ。何より、シグナムさんやフェイトさんの影響を色濃く受けてるエリオとは……正直相性が悪い」

 納得はしてないけれど、頷いてくれた。
 と言うより、実際エリオと優夜ではそもそも勝負にならない。シグナムさんの本気の一撃を曲がりなりにも捌いた奴だし、それ以前の問題もある。

「エリオ、優夜の印象ってどう捉えた?」

 キョトンとした後、少し考えて。

「静かな人……なんというか、そよ風というか、大人しいというか、そんな感じ」

 それを聞いて、やっぱり。と思う。

「……そうか、ならエリオ。煌を訪ねてみろ。あの赤い奴な」

「え、煌さん……ですか? あの明るい人ですよね? よくロングアーチの皆さんと話してる人ですよね」

 明るい……ね。

「そう、煌だ。きっとエリオにとってもいい回答をくれる。優夜に話すにはそれからでも遅くないよ」

 首を傾げながらも、色々考えて首を縦にふってくれた。うん、良かった。

「さて、話し合いはここらへんにして日課の訓練始めるか」

 服についた埃を払いつつ、それぞれ日課の訓練を始める用意を行う。エリオは……少ししょんぼりと言うか少しだけ沈んでる。
 エリオの気持ちはよく分かる。だけど、それはまだ早いと思う。特に優夜と戦うのは。アイツから教えて欲しいというわけではなく、それを飛ばして戦いたいと来たのは意外だったけどね。

 でもね、エリオ。風って、大人しいことだけが風じゃ無いんだよ。俺が思う風は全てを薙ぎ倒す、巻き上げる。有無を言わせない程の物だと思う。

 さ、煌と優夜にそれとなく相談するかな。
 

 ――――
 
 
「ねぇ」

「ん? おぉティア、どうした?」

 エリオとキャロの機動チェック代理を済ませて、ちょっと休憩していたら向こうからティアがやって来た。
 だけど、何となく分かるのが、何かを聞きに来たということ。じゃなければ、わざわざ俺が1人のタイミングで来ないもんな。
 
「……リュウキさんって人を失ったっていうのは本当?」

 ……息が止まるかと思った。
 だけど、今朝からの視線の意味、それはきっと……。
 
「あぁ、事実だ。俺のミスで1人犠牲を出した」 

 驚いた、というより納得がいかないといった表情のティアナ。一瞬悔しそうにしてから。
 
「だから、殴られても仕方ないって事? でも……」

「あ
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