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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第21話 ちゃんと強くなってる事を
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したティアナだけど、その理由を察してくれた。けど、他3人はまだ気付いてない。ティアナに目配せをして答えを言わないように。他3人に考えさせる様にする。不思議そうにしてるけど、冷静に考えなよ? 
 小さくキャロが手を挙げる。

「はい、キャロ」

「お兄ちゃんのあの速さと、一撃を見てると見切れる自信が……」

 キャロの発言に同意するかのようにスバルとエリオも首を振る。ティアナは奏に答え合わせをしたからか、ニヤニヤしてる。
 しかし、この発想で止まってるとは……、なのはさんが居たら訓練がもっと厳しくなると思うんだが……良かったよ。今日居なくて。

「よりにもよってキャロがそれを言うかー。もっとシンプルに考えようか? エリオもスバルもさ」

 すると、キャロの表情がパッと明るくなった。足元に居たフリードを嬉しそうに抱き上げた。さて、キャロも気づいた所で……。

「エリオとスバルはまだか−?」

「「うぅ」」

 なんか今にも煙吹きそうな感じで頭抱えてるけど、こいつら本当に大丈夫かね? まぁ、これ以上ぼやかしても意味が無いな、さて。

「じゃあ、俺から質問な。なんで君ら俺が動いた想定で考えてるの? しかもよりもよって最終手段で戦う事を」

「え、だって……ぁ、ああ!」

 パッとスバルとエリオが互いを見合う。さすがツートップを張ってるだけあるね。

「気づいた所で、答え合わせ。あくまで俺が優位を取れるのは先手を取り続けて、取りまくった結果だ。だけど、それをさせない戦い方が皆にはあるだろう?」

 悪い意味で俺対フェイトさんの試合のイメージが頭に残ってる。
 つまるところ、皆が俺に勝てないと思ってたのは、俺の土俵……つまり、得意分野を受ける想定、もしくはどうやって対処するかって事だ。戦闘に置いて絶対は無いけれど、受け身になってばっかりだと意味がない。
 これも最近の訓練の悪影響だと思う。どうやってあの人達の攻撃を捌き切るかって、最近ずっと考えていたからだと思う。その結果俺に勝てないと、そういう判断に至った。

「フェイトさんと戦った時、俺が動かさないようにしたからだ。だからそういうふうに見えた。きっと、もう一回ってやったら……もう攻撃は当たらんだろうよ。
 いつだったか、なのはさんにも言ったけど、皆それぞれ得意分野がある。戦闘は決闘じゃない。ルールはない。だから、勝利条件なんてその場その場で変わっていく。
 そして、俺に勝つなんてそれは初歩の中の初歩。自分の得意分野で押して勝つ。それだけだよ」

 訓練を積んでると、案外このことが頭から抜け落ちる。基礎が出来て、技術がついて、応用するようになると。自然と難しいことをしようとする。いつも通りとかいいつつ、難しいことをするのはやっぱり出来ない事だ。

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