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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第21話 ちゃんと強くなってる事を
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、俺は心当たりは……。震離は?」

「んーん。知らない。私もアイツからの話聞いたけど、要領得なかったし、結局何がいいたいのかわからなかった」

 なのはちゃんからの報告も聞いて、尚の事わからなくなる。流と同じ顔をした人物曰く、約束の時。あの遺跡にあるモノ。そして、その人物曰く、流と会った事があり、いつか来ることを聞いていた。

 うん、まったくもって分からへん……。

 だけど、収穫はあった。あの遺跡は古代ベルカ時代のモノ。加えて、灰色の古代ベルカ式の魔法陣を確認されたこと。この辺を中心に無限書庫に、ユーノ君に依頼を出せば……、何かしらの情報、そしてあの人物の事が分かるかもしれない。

「……部隊長。流は?」

「……憔悴しとった。せやから今日は帰って休め、そう伝えたよ」

 響からの質問に応える。皆に自身のことを伝えた流は、ただ静かに泣いていた。泣きじゃくる訳でもなく、声をあげて泣くわけでもなく。ただ静かに。過去の事を話す流の姿は見ていて痛々しかった。静かに話すその様子は何処か他人事のようで、人形のようにも見えた。
 この場にいる皆……いや、震離以外は流が特殊な生まれであってもきっと受け入れられる。響に関してはフェイトちゃんの告白を受けた実績がある。けど、震離は……。
 
「震離、流の事どう思う?」

 部屋に集まった皆の視線が震離に集まる。その中で一つ咳払いをして、そして。

「どうもしません。仲間だからとかそういう在り来りな事ではなく。私はその人を見ます。故にその程度で見方が分かることはありません」

 視線の端で響の目が鋭くなったのが見えた。恐らく流と二人きりの時に何かあったのだろうけれど……。うん。

「高町隊長。ハラオウン隊長、スターズとライトニングの様子は?」

「スターズ分隊も、特殊な事情を聞いたからと言って見方が変わることはありません」

「ライトニングも問題ありません」

 両隊長とも力強くはっきり言ってくれた。まぁ、流に限らずいろんな事情を抱えた子が多い部隊やよね……本当に。

「なら、この件は一時保留とします。緋凰と叶望は下がってよし」

「「失礼しました」」

 敬礼をした後部屋から出ていく2人を見送る。さて。

「なのはちゃんも、フェイトちゃんも、今回はお疲れ様や」

「ううん、大丈夫だけど。今回の件、なんとかなりそう?」

「うん、幸い。レリック(結果)もある。その為のガジェット(問題)もあった。調査任務としてはいくらでもなんとかなるよ」

 はははと乾いた笑い声が口から漏れる。任務としてはこれで締める事が出来る。それは本当だ。せやけど。

「……六課の情報を得ようとしている人物に、流を何の意図があってここに送った理由、そしてその人
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