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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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けど。

『主も転移されたのですが、その直後不可解なジャマーを探知、暫く状況がわかりませんでした』

 俺の疑問に応えるように花霞が教えてくれる。ということは、その間に何かあった……? というか。

「瓦礫の中って、大丈夫かよ?」

「え、まぁ、うん」

「ちょっと話をしただけ」
 
 一瞬顔を赤くするフェイトさんと、ニコニコとしてる奏。なんとなく怖いと思ったのは気のせいかな? 無事ならいいんだけど、あまり突っ込まないようにしよう。うん、そうしよう……。

「……流と震離は?」

 静かにそう質問を投げると、2人して首を横に振る。あの一瞬で、震離が助けたのは見えたけど、奏達でさえ瓦礫に飲まれたのなら、2人が心配になる。

「2人にも、上にも通信が繋がらない。多分ここには通信を妨害出来るようなもので出来てると思う」

「そう、ですか」

 少し目を伏せながらいうフェイトさん。多分、上に居るに居るエリオ達の事も心配なんだろうな。とても大切にしてる2人だから尚の事。
 ふいにフェイトさんから手を伸ばさる。その手を取ってゆっくりと立ち上がる。

「ありがとうございます。さて、どうしましょう?」

 この場の一番の上官はフェイトさんだ。指示を仰ぐ。だけど、答えは勿論。

「うん、2人を探そう」

「「はい!」」

 すぐに行動に移る。ふと、迷いなく進む2人に疑問が。大丈夫かな、方向音痴じゃないよね?


――side震離――

 がら空きになった流に正面から抱きつく。勿論全力で抵抗される。私と流を縛るようにバインドをもう一度発動する。

「離して下さい!」

「それは出来ないよ」

 ちょうどいい身長差なのか、私の胸の辺りに流の顔がある。本気で抵抗するなら、拘束から逃れようとするのなら、きっと私に攻撃するはずなのに……。

「だって、流さ。こうしていても私を殴らないじゃない」

「……それ、は……それは!」

 信頼……って思いたい、だけど、これはきっと。あの日私の代わりに戦って負けたことを今も悔やんでるからだと思う。思った通り、この子は優しい人だ。きっと普通なら流側について行動すべきなんだろうけど、私にはそれは出来ない理由がある。

「それにさ、流。私は一つわからないのがあるんだ」

 顔は見えない。だけど、振りほどこうとしている。

「……ウィンドベル夫婦。私は知ってるよ。2年前とある研究所に努めていた2人に私は会った事がある」

 流の体が固まる。それに伴って、動きが止まる。

「違法な研究をしてたのも後に公開されたけれど、あの2人は凄く優しい人だよ」

「……ちが、う」

 優しそうなおじさんとおばさんのような2人を思い出す。あの2人
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