暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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造――」

『それは違う』

 瞬間、その場から消えた。振り返ると膝をついて呆然とする流の前に、その人が跪いていた。一瞬そいつの手が流の頭に伸びたけど、寸の所で止まり、また戻る。

『震離。机の上にある物を流に』

 杖をこいつに向けながら、机の埃を払う、そこには小さなロザリオが置いてあり、それを手にとって、側に行き流の手の上に置く。

『流、ゆっくりでいい。お前が覚えてることを教えてくれ。大丈夫、ここには俺と震離しか居ない』

 自然とこいつと目が合う、ふと、懐かしい様な、安心するような気持ちになる。この目を私は知ってる。だけど、これは。

「な、にが……待っていた……、その……名は……その人達は」

『……流、おい?』

 流を中心に風が吹き荒れる。赤黒い魔力の奔流が辺りを包む。

「私を捨てた(・・・)人達だあああああ!!!!!!」

『チィッ!』

 瞬間、足元から浮き上がる感覚に襲われる。場面が切り替わる、狭い部屋ではなく、広い大きな部屋へ。

「なぜ、今になって……その名を出す! あの人達は私を失敗作だと断じて捨てた人達だ!!!!!!」

 部屋の中心で、魔力が渦を巻いている。同時に、声が震えている、飛ばされる直前、あの子は泣いていた。

「へい、そこのコンパチ?」

『コンパチっていうな。どうした?』

 気がつくと、隣に立っているこいつに声を掛ける、色々言いたいことはあるけど、とりあえず。

「これも予想通りなの?」

 腕を組み、首を傾げている。

『いや、予想外。ウィンドベル夫婦に託したんだが、そんなことしたのかっていう状況。聞いてた話だと、流を逃したっていうのは聞いてたんだが、どうも食い違ってる』

 苦々しい表情で流を見る。敵意ではなく、心配する目で……。

「一つ。私が、流を止めたら。全部話してくれる? なんで私を知っているのか、そういうことも全部」

『……全部は無理だ。だが、流を知ってるって言うことくらいなら話すよ。信じるかどうかは別として、な』

「もう一つ。……戦える?」

 そう質問すると、にやりと笑う。同時に、魔力の奔流が止まる。

『……今は無理だ、頼めるか?』

「……知ってたよ!」

 瞬間、弾丸の様に流がアイツ目掛けて突っ込んで来たのを、割り込むように私も行く。
 

――sideギンガ――

 地下……と、言うより、遺跡の底というべき場所に、シスターアーチェと二人っきりで居ます。
 
 でも。
 
「……はぁー……最悪。あんまり壊すなーって言われてたんだけどぬー」

[お嬢、シスターというメッキが外れますよ。あと変に語尾を伸ばさないで下さい]

 ……気まずい、というよりも
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