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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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着地。衝撃が体を突き抜ける、だが問題ない。周囲を見渡す、左前方に扉を発見。加速、接近す。その間にも、頭上より瓦礫が降り注ぐ、神経を研ぎ澄ます、圧がない場所を、大きくかわさないで通れる道を探す。
 わずか数秒にも満たないかもしれない、途中顔のすぐ横を瓦礫が落ちるけど、当たらないなら無視。ひたすら移動と回避を繰り返して、そのまま、扉に射撃を撃ち、破壊する。
 咄嗟の事で手加減は出来ず、扉全体が砕け散る。そのまま扉を潜り抜けて、廊下に着地。間髪入れずに瓦礫が落ちる音と、振動が響く。それを確認して、ほっとする。さて。

「怪我はない?」

「え、あ、はい」

 やー、良かったー。危ねー。久しぶりに本気出したよ、本当に危なかったー。AMFがついてなければもう少し安心できたのになぁ。さて、抱えた流の表情を見ると……ああぁあ、なんかすっごく沈んでる。アレかな、余計な事したかな?

「叶望さん、あの、顔に……傷が」

「うん?」

 流をおろして、両手で顔を触る、そして右手にぬるりと嫌な感触。手を離して見ると、あら血だ。

「あー、別にいいよ。心配しなくて」

 あんまり痛くないし、これくらい問題ないしね。でも、それは私の問題であって、流の表情はどんどん暗くなる。不味い。あんまり口数が減ったら私も不味いんだけど……ここは年上として頑張ってみようかな!

「けど、自分(・・)のせいで……うぷっ」

「それ以上は聞かないよ」

 咄嗟に流の口に手を当て、それ以上言わせないようにする。

「今のは誰のせいでもないし、私が勝手にしたこと。でもさ、もし気にしてるんなら、自分なんて呼ばずに、もう少し気楽にしてよ、ね?」

 出来る限り明るく、出来る限り笑う様にする。イメージするのは響を、奏を、皆を。あの日笑いかけてくれた笑顔を。視線の先の流の表情が安らいだのを確認、ほっとする。

「……わかりました。叶望さん。ありがとうございます。また助けられましたね」

「うん、それでいいよ」

 相変わらず表情は硬いけれど、目に見えて雰囲気が和らいだ。さて、次は……。

「とりあえず、皆に通信が出来るか試そうか。流は響達を、私はなのはさん達に」

「はい」

 すぐに取り掛かる。可能な限りいろんな周波数で通信を飛ばすけど、中々つながらない。そもそも引っかかる気配もない。物理的な距離もあるとは言え、この遺跡思ってる以上に深い。上の礼拝堂っぽい場所を見た時、ただの昔の人の集会所というか、隠れて礼拝(ミサ)をしている場所だと思った。
 でも、今はどうだろう。とある大きな部屋に落ちて、そこから脱出、廊下のような通路へ出たけど、この時点で分かる。ここは多分……。

「流」

「えぇ、何か……居ます」

 手を止
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