暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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ー。それがあったら言い訳になるだろう。それから、流にはこれを』

 そう言うと、今度は流の左手に光が集まって、何かが現れる。それを持ち上げて……

「「……ロザリオ?」」

 黒地に、白く縁取りされ、十字の中心にワンポイントで赤いダイヤが埋め込まれている。

『あぁ。別に置いておいていいんだが、流には選択肢を与えておこうと思って』

 全てのバインドを解除して、流を庇うようにアイツを睨みつける。選択肢を与えるって。

『今回はここまでだ、余計なことをしてしまったからな』

 瞬間足元から浮き上がるような感覚に包まれる。何を?

『悪かった、今回は俺の不徳の致すところだ。最近よく人に会って舞い上がってしまった。だからこそ言おう。流、好きに生きろ。これが最後だとしてもそれに悔いは無い。だけど、もし、どうしようも無くなったらそれに祈れ。大丈夫だと思ったのならそれを捨てろ』

「ちょっと!?」「え、な!?」

 体が完全に浮き上がる、飛行魔法を使おうにもバランスが取れない。

『あぁ、後は……、これは全員に聞こえるだろう。この遺跡は今回を持って完全に閉鎖致しますので、ご了承下さいませ、それでは』

 目の前のアイツが手を合わせた瞬間、画面が切り替わった。次の瞬間にはヴァイスさんが待機している場所に転移されていた。周りを見渡すと上に居たなのはさんや、ティア達。下で逸れた響達5人。そして、私と流。
 すぐに視線を遺跡に向ける、同時に崩落が始まった。
 
 この後、流には念話を伝えた。私はウィンドベル夫婦についてのことは伏せてほしいと、と。その後は皆で遺跡の調査を行うも完全に崩落、内部はどうなってるかわからなくなっていた。
 流に渡されたロザリオも特に変わった機能はついておらず、そのまま流に持たせておくという判断が下る。そして、私に教えてくれた流の過去を皆が聞くことになった――。
 
 ただ、その前に。
 
「……騎士カリムになんてご報告したら……なん、こんな……最悪だ」

「まぁまぁ、今度何か奢るから、ね?」

 ……知らないうちにギンガさんと、アーチェの距離がすごく近づいていたのはちょっと面白いと思ってしまった。
 
 
 
――side?――

 轟音と共に入口が崩れていく。先程まで居た、白いお嬢さん方の場所も崩落した。流と会った場所に移動すれば、転送した人とは違う黒いシスター服の女性がそこに居た。閉じた傘を机に置いて、椅子に座り頬杖をついている。口元は隠れて見えないが、雰囲気で察する、笑っていることに。

『探し物、見つけてくれてありがと』

「いいえ、たまたま遊びに来たらまさかばれてるとは、ね。次からもう少し気をつけないと」

『そう言えば、会って話したのか?』


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