暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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らどうだ? ライザさんは、流がそこに運ばれたことを知っていて、何らかの理由で必要となった。結果ウィンドベルさんの研究所が襲われている間に、流を救助、そのまま一緒に居た。
 だけど、そうするとライザさんは襲撃を知っていたということになる。ましては襲う理由も……あったのかもしれないけど、襲ってもメリットはない。

 私と関わってる時は仮面を被っていたとしたら一方的に話が終わる。だが、ライザさんも何か手を下したとしたら……。

 ダメだ。これではピースが足りない。結論を出すには……圧倒的に足りなさすぎる。
 
 でも。

「……流、いいよ。大丈夫」

 私の胸で泣く流を今一度抱きしめる。一瞬体が震えたけど、それを受け入れてくれた。顔には出さないけれど、自分が最低だなと思う。口では大丈夫と優しく嘯いてるくせに、お腹の中では誰が怪しいかって。
 胸の中で、私を見上げる流の表情が目に見えて変わった。そこでようやく気づいた。

 あぁ、この子は誰かに依存して生きてるんだ、と。

 その生き方を否定するつもりは無いし、権利もない。だって私もそうだから。私も皆に依存して生きてるから。
 胸の奥が、心がズキンと痛む。軋む音が聞こえる。そんな目をしないで流? 私は、そんな目を向けられるほど真っ当な人じゃないんだよ? 

『……すまない』

 ふいに後ろから声を掛けられる。表情は見えないけれど声のトーンが何処か沈んでいるのが分かる。

『上の面子には説明すると言ったが、間違いなく今、教えることじゃなかった』

「待った、上の面子……ということはなのはさん達に会ったの?」

 さらっと重要な事を言い出しやがったよこいつ。

『あぁ。それで言ってしまった。約束の時は今だと思うって』

「……間違いなく今ではないよ。誰のせいでこうなったと思うの?」

 おそらく流にとって触れられたくない部分、それを表に出して……こいつは一体何がしたかったんだ? 

『俺の責任だ。そして、タイミングを見誤った。そして、間違いなく余計なことを言ってしまった。すまない』

 思わず殺気を放ってしまう。誰のせいでこうなったか自覚している事でも腹が立つ。

 だけど、なんだろうか。こいつを見てると何処かこう考えてしまう。敵ではない、と。根拠は無い、理屈もない、説得出来るほどの理由もない。

 それ以上に、この感じ。昔何処かであったんだけど……なんだろう。思い出せない。まぁ、それは置いておこう。

「で、責任とってくれんの?」

『ん、あぁ、じゃあこれをやろう』

 そう言うと、私の目の前……つまるところ、流の頭の上に光が集まって……一つの赤い結晶体が現れた。
 
「って、これレリックじゃん!」

『おぉ、そうだよ
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