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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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体になりそうだったと。その為に私の記憶を消したのだと。
 それを聞いても、私は何処か他人事の様に思えた。記憶がないと言われても、そうなんだとしか思えなかった。
 次に、私を素体にしようとした人達の名前はウィンドベル夫婦。男性はサイ・ウィンドベル。女性はキャシー・ウィンドベルだと。これについても、どちらかと言えばそうなんだと、名前を聞いたときには思った。
 この2人が私の記憶を奪い、尚且つ、自分たちの作品(・・)として、名前をつけられたと。そして、その名前はフロウ・ウィンドベル。それが私の名前だと。

 だが、素体としては不十分だったらしく、適当な場所へ捨てられた挙句、何らかの実験の影響で私の瞳が片方紅くなってしまったとのこと。

 ここまで聞いても、私としては何も思わなかった、けど、何か(・・)に触れたらしく、自然と涙が溢れていた。

 後になってこの時流した涙は、勝手に攫った私を捨てた事に対する怒りというか、悔しさというか、悲しいといった感情が混ざって流した物だと結論づけた。


 ――side震離――

 ゆっくりと言葉を紡いでいる、それに静かに耳を傾ける。
 
 さて、全てが事実だとして話を統括するとだ。

 まず流の体はこの遺跡のポッドに入っていましたが、それをウィンドベルさん家が回収しました。そして、それは流のそっくりさんの許可を得ていると。そこからウィンドベルさんは実は実験素体にするつもりで、何らかの事情で流を移動しました。おそらくのそのあたりで夫妻は……。で、流は前の部隊の隊長に拾われたけれど、ここで一つ疑問が。
 間違いなく普通の部隊長じゃない……じゃあ、普通の地上の部隊で保護した子を局員に登録は出来ない。嘱託魔導師として働いてその功績次第で管理局に正式に登録される。流ほどの実力ならば分からなくはない。でも、それでもだ。早すぎるし、こんなに低い階級な訳がない。最低でも准尉からスタートするはずだ。

 そして、何よりも流はわざとなのか部隊の情報を言っていない。これが一番不自然だ。こんな局面でまで誤魔化してるのか、はたまた……。

 ダメだ、やめだやめ。幸い名前は得た。顔も見て覚えた。ならやりようは幾らでもある。時間が掛かろうとも。私なら、出来るはずだ。

 次に、流が目を覚ました場所だ。おそらく最初に目覚めたのはウィンドベルさんの家……と言うか研究所。次に目が覚めた場所はおそらく外の何処か。そこで助けられて、前の部隊の場所であろう部屋で目を覚ました。
 
 おそらくこの間に何かあったんだろう。けど情報が圧倒的に足りない。だが、なぜライザさんは、そんな情報を流に伝えた? 重い事実なら隠せばいい、分かっていたなら時期を見て話せばいい。なのになぜ最初にそれを伝えた?

 だけど、こう考えた
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