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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第20話 続・調査任務と、お話、そして強制終了
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応? あぁ、だから君ら()ここに来たのか。なるほど。答えはNOだ。それとは違う』

 君ら、は……? さっきも、今日来るとは考えてなかったとも言っていた……。もしかして。

「今、この遺跡に居るのは私達10人と、貴方以外に誰か居ますか?」

『……その根拠は?』

「直感」

『なるほど。答えはYesだ。俺の古い友人がここに来ている。勿論下に居る』

 やっぱり、少し思ったことだけど。本当に居るんだ。だけど、現在戻る道は無いと言ったのに。

「……では、その人はどうやって戻ってくるつもり?」

『この場所をちゃんと知っているやつだからな、短距離瞬間移動(ショートジャンプ)を使って、決めた場所を移動している。だから下に降りれる』

 なるほど、座標移動だから出来る事だ。私のサーチャーを先行させることができれば、出来なくはない。下にいる誰かと連絡を取れれば救助も可能。だけど。

「その人が敵ではないという保証は?」

『無いって、言いたい』

 言いたいって……。なんだろう、今一話がわからないなぁ。

『まぁ、大丈夫だろう。あーいや、大丈夫だ。頼んでいたものも片方見つけて……。あん? え、興味があるって、お前……まぁ、うん、分かった』

 突然話し方が変わる、これは……。

「通信機能を使ってるわけじゃなさそうだけど、一体何を?」

『うん? あぁ、悪いな。こんな状態だからな、意識を分割して、もう一人に着いてたんだが、事情説明したら会ってみたいって言い出した』

「流に会って何をするつもり?」

『さぁ? あと、会うのは流じゃないよ。ただ誰かは知らん聞いても回答してくれないんだ。わからんよ』

 両腕を組みながら首を傾げている。どこまでが本当かわからないけれど……。今は判断出来ない。こればかりは下に居る皆に任せなきゃいけないかな……。その前に。

「では、貴方と流の関係を教えてください」

 視線の端にエリオの顔が見えた、顔色が悪い、おそらく予想がついてしまったから。自分と同じ人造魔導師なのかもしれないって考えてるかも知れない。私もその可能性があると思う。ホログラムとはいえ、流と同じ顔……何もない訳がない。

『関係……か。なんて言えばいいんだろうな。まず流は、作られた人格(・・)って訳ではないと思う。体も俺の体をそのまま使ってるから、後付ってわけでもないと思う』

「……貴方の話が本当だとして。なら貴方は体を取り戻そうという気持ちは無いんですか?」

『無い。あの体はもう流の物だ』

 少し寂しそうな表情でそう断言した。流の表情が大きく変わったのって、いつかの出張の時位しか見たこと無いから、少し驚く。だとしたら、ますますわからない。じゃあ流は一体……?
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