二度目の死
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「なんということだ……。見てしまったか…。そして…、私と同じ能力を持っているのか。このちっこい物は!」
「み、見えるのかど…!? おらのハーヴェストが!」
ど、どういうことだど? アイツ…、おらのハーヴェストが見える? ってことは、スタンド使いだど!?
そ、それより、なんでおらのサンドイッチが、女の人の手首に…?
「君。一人かね……? さっきの友達二人も……。そして、あの…娘も…。」
知らない奴が周りを見回してるど!
「君と同じような能力を持っているのかね?」
「おまえ! 動くんじゃねーど!!」
やばいど! コイツはやばいど!
おらは、ハーヴェストでそいつを取り囲んだど!
得体の知れない、汚らわしい気分がするど!
女の人の手首を拾おうとしたアイツは、そのまま立ち上がったど。動くなって言ったのにど。
「私の名は、『吉良吉影』。年齢は、33歳。自宅は、杜王町北東部の別荘地帯にあり…、結婚はしていない。」
「?」
「仕事は『カメユチェーン店』の会社員で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。」
「??」
「タバコは吸わない。酒はたしなむ程度。夜11時には床につき、必ず8時間は睡眠をとるようにしている。寝る前に温かいミルクを飲み、20分ほどストレッチで体をほぐしてから床につくと、ほとんど朝まで熟睡さ。赤ん坊のように疲労やストレスを残さず、朝、目を覚ませるんだ。健康診断でも、異常なしと言われたよ。私は、常に「心の平穏」を願って生きている人間と言うことを説明しているんだ。「勝ち負け」に拘ったり、頭を抱えようなトラブルとか、夜も眠れない『敵』を作らないということが、私の社会に対する姿勢であり、それが自分の幸福だということを知っている。だが…、最近は少しばかり悩ましいことがあったが。まあそれは、君の知ることではない。」
「な、何を…話してるだど!?」
わ、わけが分からないど!?
コイツおかしいど!
その時、アイツの背後に、スタンド…の影が!
アイツのスタンドだど!
「つまり重ちーくん。君は私の睡眠を妨げる『トラブル』であり、『敵』というわけさ。誰かに…、特にあの『娘』に喋られる前に…。君を始末させてもらう。キラークイーン! ……と、私はコイツを名付けて呼んでいる。」
か、仮面みたいに無表情な、猫みたいな頭した人型スタンドだど!
けど、ハーヴェストをなめるなど!
それにしても、娘って…誰のことだど? まさか…。
「ミナミ…姉ちゃん?」
「…察しの良い子は、苦手だな。」
「ミナミ姉ちゃんに知られるとマズいってどういうことだど!? おまえ、まさか…ミナミ姉ちゃんの手首を…。」
「それは、少し違うな。」
「?」
「確かに最初は、彼
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