暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第19話 調査任務と、宣戦布告と。
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り笑えなかった。だって、昔なのはがそれをしていたのを知ってるから……。

「冗談です。とは言っても、正真正銘、その字の通り八方塞がり。万事休すですねー」

「……うん。私達を外から見つけてもらえたら一番だけどね」

「……不幸中の幸いか、あの一瞬、私はフェイトさんに助けられたけど、流は震離が、響は一人で落ちたみたいですしね。個人的には流と震離が大丈夫かなって」

 常時通信を掛けながら、小さく呟く。けど、震離と流がって……?

「あの2人は仲が悪いの?」

「……そんなことは無いと思います。流が治療されている間も、震離はコミュニケーションを図ろうとしてましたし。ただ……ここ数日、流はまた殻に篭もる様な感じになってます。震離はそういう変化を苦手とする子なので、どうかなって」

「人付き合いが苦手な子には見えないけれど?」

 そう言うと、クスッと笑う声が聞こえた。

「苦手ですよ。とっても苦手。私達には素の部分。割とぶっこんだ事をいいます。ですが、あの子の本質は演技派な人見知り。訓練が終わると、いつも話を聞きます。今日も上手く出来てたかな、嫌われてないかなって」

 初めて聞く震離の様子に驚いた。いつも明るくて、スバルとも仲がいい。ロングアーチのスタッフとも普通に接していると思ってた。

「以前聞きました。あの子はこういいました。人が怖い。だけど私達と一緒に行きたい。でも怖い。嫌われるのが、拒絶されるのが、怖いって。初めて出会った時、私あの子と話出来ませんでしたし」

 あはは、と苦笑しているけど、何処か悲しそうに聞こえる。

「この世界に来て、ようやく明るく接すればなんとかなると分かって、ずっとあの明るい震離を演じています。だからなんでしょうね。自分と何処か似ている子がいる。なんとかしないとって、無意識ながらそう考えてるのかもしれません」

「……そうなんだ」 

 響に告白したあの日、そう言えば言っていた。

 ――大好きな人から言われました。化物、と。

 もしかしなくても、これが震離になるのかな……? 知らなくていいことかもしれないけれど、こうして考えると、全然響達の事を知らないなって改めて痛感する。

「……フェイトさん?」

「うん、どうかした?」

「……今、響達の事知らないなって、考えませんでした?」

「……っ」

 瞬間、顔が赤くなる。いやいやいやいや、考えたけれど、別に変な意味は無いよ? おかしなこと言うね奏っていいたいけど、口が回らない。あと何か変な汗が出て来るけど、別にそんな。

「……やっぱり」

 いやいや、やっぱりってそんなこと無いよ。別に意識してるわけじゃないし。

「……フェイトさん。見てたら分かるし。正直に」

 ……ぅ
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