第三章
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「第一歩やろ」
「敵を探すにあたっては」
「そやからな」
「今からだね」
「そっちに行ってな」
そのうえでというのだ。
「あそこに行こうな」
「それならね」
「私もそうすべきと思います」
大佐もこう言ってきた。
「それでは」
「今からやな」
「そこに行きましょう」
「そうして」
ガブリエラはさらに言った。
「敵を探して」
「そうしてですね」
「そのうえで」
まさにというのだ。
「その敵をつけて」
「アジトに辿り着きますか」
「蟻は絶対に自分の巣に帰る」
ガブリエラはこうも言った。
「そやから」
「ここはですね」
「何としてもな」
今はというのだ。
「敵を探そうな」
「わかりました」
大佐も頷いてだ、そうしてだった。
三人でまずは邪教の者が目撃された場所に大佐の道案内で向かった。大佐はその場所を学者達と彼等を護衛していた軍人達から聞いていたのだ。
そしてそこに道中多くの獣やモンスターを倒しつつ行ってだった。数日張り込んでいると。
青黒い嫌な色の詰襟の軍服の様な上着とズボンを着て頭にはインディオの様な髪飾り、奇怪なサイケデリックの配色のそれを着けた者を目撃した。
そのゴーレム族の男を見てだ、大佐は二人に話した。
「あれがです」
「邪教の奴やな」
「はい」
こう二人に話した。
「まさに」
「そうか、ほなな」
「あの者をですね」
「姿を消してや」
それでというのだ。
「後をつけような」
「それでは」
「そしてや」
ガブリエラはさらに言った。
「必ずな」
「敵のアジトを突き止めて」
「そこでや」
「倒しますね」
「そうしよな、しかし」
ここでだ、ガブリエラは自分が見たその邪教の者についてこうも言った。
「気になることはな」
「それは」
「いや、連中の胸に十字架あったやろ」
アマードにこのことを話した。
「そやろ」
「そういえば」
「見えたやろ、一瞬でも」
「うん、僕にもね」
ガブリエラに言われてだ、アマードもそのことを思い出して答えた。
「ちらりとだけれどね」
「見えたやろ」
「それを見ると」
「そや、あの連中はな」
「キリスト教系だね」
「あっちの系列の邪教やな」
「カルト教団ってことだね」
ガブリエラも納得して頷いた。
「要するに」
「そやで、キリスト教系なら」
どうかとだ、ガブリエラは微笑んで話した。
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