暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第18話 不安とデバイスと
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り一緒についてきたかと思ったけど……。うーん、これは近いうちに本格的に話を聞いてみないといけないなー。


――side響――

 結論から言うと、もう一つの調査場所も外れ……だけど、わりかし有力な証言が得られた。
 最近若い女性が出入りしてる廃棄区画があると、そこに住む人達から話を聞くことが出来た。
 
 ローブを纏っているが明らかに若い女性の声に、大きすぎる荷物だったり、そんな所に入るには怪しい大きな車両。
 お礼として、色々食料を渡して、他に何か分かったらここに連絡をと、捨てアドレスの連絡先を教えて、これ以上の収穫は無いと判断してギンガと一緒に108へ戻る用意をしていると。
 
「あの……なんで、あんな人達に話を聞いたんですか?」

 おや?
 
「あー……ホームレスの人達にって事?」

「う、うん……私が単独の時、あまり話どころかすごく睨まれたのに」

「そりゃそうだよ。俺だって睨まれてたし。だから交渉して、食料という報酬渡すからどうですかって聞いたんだよ」

 実際、すげー目で睨まれたし、まぁ分からなくないけれど。
 
「や、そう……じゃなくて」

「……? あーそういう事か。あの人達も人で、守る対象で。だから普通に接したんだよ。当然だろ?」

「……」

 ギンガが言わんとしてることは分からなくはない。あんまり関わりたくないだろうしなー。だけど、
 
「そういう区別してたら、いざって時に困るのは自分達だしねー」 
 
 基本的に守るものを区別したら……いや、そもそもだ、
 
「守るものを選ぶなんて……どんだけ、俺達は偉いんだよって話にもなるし」

 
 
――sideギンガ――
 
「守るものを選ぶなんて……どんだけ、俺達は偉いんだよって話にもなるし」

 正直、ああいう人達って、割と苦手な部分な人達だ。捜査に協力してくださいと伝えても、適当な情報を渡して、信じてそこに行ったと知ればせせら笑う。
 そんな人達ばっかりだった。
 
 今回の件だって、何処まで本当なのか分からないし、あまり信憑性もない。
 
 きっと響も半分嘘が混じってるだろうと気づいてると思う。
 
 でも、そういった彼の瞳は、ひどく悲しく見えた。

「それに、こういう捜査ってやっぱり足で回って探さないと行けないし、真偽は別として連絡があったのなら行かなきゃね。
 ま、情報提供のお礼をしても変わらなかったから、ある程度は本気だと思うよ」
 
 さっきと変わって落ち着いた目をしてケラケラと笑ってる。
 それこそ見間違いだと思うほどに。
 
「まぁ、今日は終業時間な訳だし、これは次だな。なんかご飯食べに行こうぜ」

「う、うん」

 手を頭の後ろで組んで先に進む響
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