暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第18話 不安とデバイスと
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てる余裕はない。二週間……いや、一週間以内に、第二段階クリアのテストが入るだろう。
 だからこそ、それに向けての訓練量アップ……なんだが、大丈夫かこいつら。

 さて、と。視線を少しずらすと、肩で呼吸をしている流の姿。病み上がりで中々ついてきてるけど、やっぱりしんどそう。というか、それ以前に。目元が若干暗い。寝不足かな?
 どーするかなと、考えてると。

「流ー最近眠れてる?」

 震離(KY)が行った。ふと奏と、目がある。

 ――KY古い? 空気読めないの略語だけど、古い? 

 ――うん、それ死語だよ

 ――まじかよ。

 アイコンタクトで会話が成立して、ふらつきそうになる。まじかー、古いかー。最近はなんて言われるんだろうか。

「いえ、自分(・・)は大丈夫です」

 ……おっと、震離が固まる。最近ずっと流の一人称が私になってたのに、ここに来て自分に逆戻り。なんかあったかな?
 その時、なのはさんの声が聞こえる。

「はーい、整列!」

 FW8人がなのはさんの前に集まる。

「さて、今日も皆、いい動きだったって、いいたいんだけど……」

 少し困った顔しながら、とある人物へ視線を向ける。向けられた相手はもちろん。

「……申し訳ありません。気をつけます」

 自分でも思い当たる節があるらしく、名前を言われるよりも先に謝罪する。ここ最近、流も復帰して訓練に参加しているけれど、何処と無く動きが良くない。凄く悪いわけでもない、これと言ったミスもしてないし。だけど、なんか最近少しずつ、ずれているような感じがする。具体的にどこが悪いって指摘できない分、質が悪い。
 しかも流も自覚しているし、震離もそれに気づいてフォローしてるけど、今一な感じ。更に最近4対4をするようになったけど、勝ててはいる。だが、その内容は困ったときの流ワントップ、3人でフォローという自他ともに認める糞手。いや、色々あるんだけど、いかんせん下手に流のスタイルをいじるのもどうかと思うし、その辺はなのはさんと相談済み。

 ここで一度流のスタイルを纏めると、非常に珍しいタイプ。剣を使った接近戦、体術を使った密着戦も出来て、銃を使った射撃砲撃もこなせる。種類は散弾、自動追尾弾、砲撃増強と、凄いラインナップ。
 正直な感想を言うと、本当に理想論を纏めたようなやつ。ベルカ&ミッドハイブリットなんてそうそういないのに、この子は普通にやってのけてる。しかもオーバーコートのバリアジャケットに大体の防御を回しているから、基本的に硬い。ものすごく硬い。
 更にぶっちゃけると、多分コートを剥いだら、早くなる可能性が高い。今でも普通に早いけど、それがもっと早くなるわけで。
 つまり、馬鹿でかい大砲を持って、接近戦も出来て、いざとなれ
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