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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
イタリア料理
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さんは笑顔で。
「ワタシは、両手を見れば、肉体全てが分かりまス。」
 すごい技だ! でも、あんまり言い当てられたくなかったなぁ…。
 トニオさんは、人々が快適な気分になるための料理を作るため、中国の漢方料理も習ったし、アマゾンの薬使い師にも修行し、アフリカの山野草も研究したとか。
 えっ? ってことは漢方料理?
 っと思ったら、そういうノウハウをイタリア料理に取り入れたのだそうだ。つまりトニオさんの料理はイタリア料理だけど、色んな国の料理の良いところを取っているらしい。まあ、色んな料理人が目指すことだよね。そういうことは。
 それにしても、トニオさんは、料理によってお客さんが“快適”に過ごせるようにすることに熱心らしい。
 料理で満腹感を得るだけの快感だけじゃないってこと?
「オー! ゴメンナサイ! 説明するヒマあったら、料理お出ししなければいけませんでス。えーと、こちらのお客様は…。」
「あ、俺はそんな腹減ってないんで、カプチーノひとつ。」
「オ・カピートゥ。かしこまりました。」
 そしてトニオさんは、キッチンがあるらしき、扉の向こうへ行ってしまった。
「なあ、姉ちゃん、億泰ぅ…。ヘルシー料理ってよぉ、健康を追求するあまり、薬草とか使って大抵不味いんだよな。もし、ちょっとでも不味かったら金払うこたぁねーぞ。文句垂れて出よーぜ。」
「おお…。」
「どうなんだろうね?」
「あんま期待しすぎっと…、億泰?」
「お…、おお!? なんだこりゃ!」
「どうしたの?」
「こ、コイツは、ミネラルウォーターか!? こんな美味い水、俺生まれてこのカタ…、飲んだことがねーーぜぇーーー! 飲んでみろよ! なんつーか、気品に満ちた水っつーか。例えるならアルプスのハープを弾くお姫様が飲むような味っつーか、すっげー爽やかなんだよ…! 三日間砂漠をうろついて初めて飲む水っつかよぉーーー!」
「なんかすごい食レポして…、ん!? ホントだ! 美味しい!」
「おっ! 本当だ、こりゃ美味い!」
 お冷やでこんな美味しいって思ったの初めて! 何の水だろ?
 億泰君、勢いでゴクゴク飲んじゃった。
「な、なんか、俺…あまりの美味さでで、涙が出てきたぜ〜〜〜。」
「億泰君、いくらなんでも大げさ…、億泰君?」
 あれ? なんか変? 涙の量がどんどん…。
 あああああああ! 目がしぼんでるって!!
「待ちなサイ…。」
 そこへ料理の乗ったお皿を持ってきたトニオさん。
「ドーカ。アワテないでくだサイ。」
「き、きさま〜〜〜! 億泰になにを飲ませたんだ!?」
「落ち着いテ。目玉がしぼむのは、一時的なものでス。」
 イヤイヤイヤ! 一時的でも、とんでもないって!
 でもトニオさんは、落
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