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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
蘇る記憶
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だことだってなかったことにできるんだろ!? 知ってんだぜ、俺はよぉ!』
「…ダメだよ……。」
「ミナミ?」
『あっ?』
「生き返れるのは…、たった一回だけ……。」
「ミナミ…、お前…。」
『なんだと〜〜〜?』
「…思い出したんだ……。私は…。」
「ミナミ…。」
『チッ! まあいい、ミナミちゃんよぉ! このレッド・ホット・チリ・ペッパーが、いつでも! 待っててやるからな! 俺のもんになりたかったらいつでも呼びな! これからもちょくちょく寄らせて貰うからさ!』
 電気のスタンド・レッド・ホット・チリ・ペッパーは、消えた。
 消えた後、空条さんが私の傍に来た。
「空条さん……、私、思い出しました。私は4歳の時…。」
「誘拐され。エジプトに連れて行かれた。」
 そっか…、やっぱりアレは、空条さんだったんだ……。もっと若い頃の…。
「あの時、お前のことはなにも知らなかったの事実だ。たぶんジジイは、気づいてて知らないフリをしてたんだろうがな。」
「フフ…、そりゃ不倫がバレたらヤバいもんね。」
「それだけじゃねぇだろうがな…。」
「私の記憶を封印したのは…、私にさせないためだったんでしょう?」
「……ああ。」
「あなたの仲間の人達がいた……。私を捕まえようと追ってきた追っ手を、私はスタンドで…、そして咲いた青いバラの花が、その人達に…。あの人達は……、もう…。だって、あれから花を補充した記憶が無いんですから…!」
 花に凝縮された寿命は、一本当たり1年分しかない。
 つまり、死を無かったことしたら、1本しか入ってなかったら、1年しか生きられないってことだ。
 空条さんは、黙っていた。黙っているって事はそういうことだ。
 死んじゃったんだ。
 あの人達は…、もうこの世にいない。
「ミナミ。」
「どうして…、私にこんな力があるんだろう? こんな……、“この世でもっとも不平等な力”なんて、欲しくなかった!!」
「ミナミ。コレを。」
「?」
 私が嘆いていると、空条さんがビデオテープを私に見せた。
「お前の記憶が戻った時…、渡すよう言われていた物だ。」
「……誰から?」
「お前に……、平和な余生を貰った奴らのメッセージだ。」
「!?」
「見てみな。」
 私は震える体をおして、リビングにあるビデオデッキで、ビデオテープを再生した。
 ああ…、覚えている。あの人達と、犬だ…。ビデオテープには、二人と一匹がカメラの前にいた。

『やあ、初めましてだね。僕は、花京院典明。』
『私は、モハメド・アヴドゥルだ。そして、こっちはイギー。』
『ワフっ。』
『これを見ているということは、ミナミちゃん。君は、すべてを思い出したということ
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