アンジェロ その3
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しいスタンド。
じゃあ、私のスタンドは、なに?
その時、外からザーッと、小さな雨音が聞こえてきた。
にわか雨かな?
「あっ。洗濯物。」
私は立ち上がって、外の庭に行った。
にわか雨は、いきなりで激しくて嫌い。でもまあ、すぐに止むからいいけど。
私は洗濯物を取り込みながらで気がつかなかったけど、濡れた私の髪の毛からアクアネックレスが姿を現わし、私の口を狙っていた。
けど、その時、私の服から鮮血のように赤い根っこが出現し、アクアネックレスをひっかくように動いていた。
『ギャヒッ!』
「えっ?」
すぐ背後で聞こえた声に振り返ると、どこにもなにもいなかった。もちろん、赤い根っこもなかった。
そして、私がぼう然としていると家の窓が突然開いて、私は、空条さんのスタンドに掴まれて家の中に引っ張り込まれた。
「あ!」
「だいじょうぶか!?」
「え、はい…。」
すると、私の服に引っかかっていたらしい、赤い茎の青いバラの花が床に落ちた。
「そいつは…!」
「えっ?」
「承太郎さん! 姉ちゃん! マズいっすよ!」
仗助が駆け込んできた。
戸が開いた途端、もうもうっと湯気が部屋に入ってくる。
湯気の形が、アクアネックレスになって、仗助の口に入ろうとした。
「仗助! 湯気が敵だよ!」
ハッとした仗助が空の瓶をスタンドの手で割りながら湯気を殴った。
けど、相手は湯気。水と違って捕まえられない。
「雨に乗じて、一気に片を付ける気か…。」
「もしくは、恨みがあるお爺ちゃんを絶望させるために、私達の死体を作っておきたいのかも。」
これは、調べて分かったことだけど、アンジェロの最初の逮捕の時にお爺ちゃんが関わっていたんだ。だからアンジェロは、お爺ちゃんに恨みがある。なんて偶然なんだろう……。
私達は湯気から逃げるために部屋を出ようとした。すると天井から雨漏り。
アンジェロは、自分のスタンドの特性を最大限に生かす戦いができるようだ。1階がこんな状態だからきっと2階も……、しかも外は雨!
「パワーのないスタンドだと思って完全に油断した…! 水に混じる能力、これほど恐ろしく狡猾だとは、思わなかったぜ!」
私達は、雨漏りと水蒸気の二つから逃げ回る。けれど、湯気は軽い。徐々に追い詰められた。
「仗助、お前ならこの状況、どう切り抜ける?」
「切り抜ける? ちょいと違いますね。」
仗助のスタンドの拳が壁を破壊した。
「ぶち壊し、抜ける! さ、早くこっちへ! 壁が戻るっすよ。」
私達は、仗助が開けた壁の穴から隣の部屋に避難した。やがて壁は元通りに直り、湯気は無くなった。
「とりあえず湯気は…。」
「仗助!」
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