アンジェロ その2
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チュド〜ン!
って、テレビ画面で爆発音。
「あ〜〜〜! 負けたぁ!」
「へへ〜んだ。これで、アイス1個頂き。」
「ズルしたでしょ!」
どうもゲームじゃ仗助に勝てない。良いところまで行っても、最後で逆転される。く〜! 悔しい!
「してねぇよ〜だ。。実力実力。…むっ?」
仗助が思い出したように、リビングの机においてある、アクアネックレス入りの瓶を見て、持って振った。すると、アクアネックレスが瓶に張り付き苦しんでいた。
「よしよ〜し、いたのね。」
さっきまで変な色の液体になってたから確認したんだね。
「空条さん、遅いね。」
「道に迷ってんじゃねぇの?」
「けど、私達のことあれだけ知ってるんだから住所ぐらい知ってるはずじゃない?」
すると、家の鍵が開く音がした。
時間的に見て、お爺ちゃんだろう。夜勤だったから今帰りだ。
あ…、仗助の後ろから忍び寄ってる。ふふふ…、イタズラ好きのお爺ちゃん。
「動くな! 仗助、きさま、学校はどうした、学校は!?」
銃口を耳に当てられてやんの。仗助の目がなんで言わないんだよっと言ってる気がする。へへ〜んだ。わざとだよ。
「ほれ、ミナミ、お前もだ!」
「ひ、人を待ってんだよ〜。」
「大目に見てよ、お爺ちゃん。それより…銃なんて持って帰っていいの?」
「デヒヒヒヒーー! 焦ったな、馬鹿め! これはモデルガンだもんねー。」
55で、15歳の孫娘と孫息子がいるお爺ちゃんのすることじゃないって…。でもそういうところが好きなんだよね。
『続いて、ローカルニュースです。』
テレビの画面がテレビゲーム画面から普通のテレビ画面に変えられた。
ニュースでは、目や耳の内部が破壊されている、謎の変死事件が本日未明で7人も確認されており、それが起こっているのがこの杜王町だと言っていた。
……7人? 多いよ。
お爺ちゃんの顔つきが変わった。
「この話は聞いている。わしは、犯罪のにおいがするんじゃ。何者か、この町には、やばい奴が潜んどる気がしてしょうがない…。」
お爺ちゃん……、すごい勘だよ。
その時、外で車の音がした。
空条さんが来たのかな?
リビングの窓から外を見に行くと、空条さんがレンタカーで来ていた。
「お爺ちゃん、ちょっと行って……、く…る…。」
「どうした、姉ちゃん? ……!」
そこには、机の上で蓋が開いて倒れているウィスキーの瓶と……、机の反対側で倒れているお爺ちゃんの手があった。
「お…じい…ちゃ…。」
「じじい…。」
『ヒヒヒヒ!』
机の上でドロドロと蠢く液体があった。
液体は、アクアネックレスの形を取り、ぼう然としている私達を
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